最近の研修医は言わないと土日に来ない
Xでこんなポストが話題となっていた。
そりゃそうだろ、ていうか来いって言われて土日来るのなんておかしい。と思われるのが普通。しかも、これは医者にしかわからないだろうが、基本的にサビ残で給料はでない。
これに対して、わかるわかる、最近の若い奴らときたら、日本の医療はおしまいだ系のポストをしている医者と、時代は令和。土日働きたくないし、就労規則がうんぬんかんぬん系のポストをしている医者で二極化していた。
私はというと、多分ちょうど世代的には境目。今回のポストは40−50代の医者がポストして、同世代と20代の医者が反応しているっていう感じだと思う。
私はゆとり世代なのでそのちょうど間の世代。私のころは研修先で温度差が結構あったと思う。土日ももちろん来い、となったら来るし、(ていうか言われなくても来る前提で仕事が組まれてるらしい)来いと言われなければ来ない。
私の研修先は特に土日祝日は来いとか言われなかった。なので自分は病棟に回診したりしていない。まぁ当時でも土日に回診してないことを陰口叩かれていた可能性はある。
今回のポストについて今の自分が思うところは他の人のポストとは違う。
①40−50代は考え方を変えないと後進を育てることができなくなる
②若手は上司の攻略法を考えろ
この2点だ。
まずは①
研修医は選べない。若手の考え方に合わせて、後進を確保することができるかどうかは所属する組織の命運を大きく左右する。土日言わないと回診に来ない、来いと言ったところで予定があるから回診に来ないといわれる、などと愚痴るのではなく、その回診は医学的に必要なのか、それを学ばせる必要があるのかを検討し、必要なのであれば、それは就労規則に明記し、シフト制にして土日祝日の病棟勤務を研修医の業務として病院全体で定義すべきだ。その働き方が若手に受け入れられるのであれば研修医は来年以降も応募が来るだろうし、受け入れられなければ来年以降は減る。減ったとしても、ソルジャーのような研修医に来てほしいのか、あるいは、そうではなく、ゆるキャラでも良いから多くの研修医に来てほしいのか。これを考えていかねばならない。
そして②
主に、今回のポストは外科系(特に消化器外科と心臓血管外科)の医師によるポストだった。そして年齢は40−50代だと思われる。
つまり、逆に考えると40−50代の外科系医師は、何も言わずに土日に回診に来るべきだと考えている。そして周囲の同期が土日に回診に来ないとそこにいるだけで好感度がアップするということ。好感度がアップするということは、症例数が自ずと増えて手技の上達が早くなるということだ。
そんなことはいけない。症例数や経験は平等に割り振られるべきで、好感度などで分けられるべきではない。と思われるかもしれないが、そんなことは決してない。人間とはそういう生き物ではないのだ。
今回はXでたまたまポストしてくれたから、この診療科のこの年代にはこういう傾向があるんだなというのがわかったと思うが、普通はこんなにわかりやすく公にはならないので、自分で探る必要がある。
まぁ結構難しいけど、上司をある程度攻略するのが勤務医(というかサラリーマン)の必須スキルだと思っている。この人はこの検査項目測定するのが好きなんだよなと思ったらそれをいれておいたり、オペ中にここのやり方はこの上司とオペする時はこうで、あの上司とオペする時はこうしなきゃ、とか。そういうのが勤務医には必要。
開業医になると、今度はそれが国、厚生局になる。診療報酬からこうしてほしいのね、っていうのをいかに読み取るのか、それがめちゃくちゃ大事というわけ。勤務医時代のスキルも少しは開業医になってからも役立っているのかも知れない。
