土曜の午前外来というのは混雑する。当たり前だ。平日は仕事などで忙しい人も多い。土曜午前は通常診療しているクリニックも多く、患者さんが集中しやすい。

正直、自分が働けば余裕。

多少待ち時間が発生しても、問題なくまわる。多くの開業医は自分で診療するため、多少混雑はするだろうが、問題なく診療を終えることができるだろう。

しかし、最近、そのことに疑問を感じ始めている。

自分が働けば

自分が働けば、というか、自分が働かないと回らない職場というのは、自分が経営している意味があるのだろうか。

いくら保険診療のクリニックとはいえ、経営者であることに違いはない。その経営者が自分の体をフルでつっこんで仕事を進めていくというのはナンセンスなのではないだろうか。

もちろん、起業したてのところでは自分の労力を現場にフルベットする必要がある。しかし、ある程度経営が安定すれば、今度は自分の労力を現場から外し、自分はより収益を上げられるような仕事や、プライベートの時間へ移していくべきではないかと、最近は思うようになった。

ここで難しいのが「より収益を上げられるような仕事」という点。正直、開業医では、現場に出ることこそが収益を上げられる。

患者さんからしてみれば、いつもと同じ医師に診察してもらえる。

経営者かつ院長である自分が診察することは他の医師が外来をした場合と比べて、責任感も違うので診療内容や態度、接遇もよくなる。

さらに、診療報酬に対する理解もバイト医よりもはるかに解像度が高い。そのため、単価と満足度の最大値を狙うことが可能。

医師は最も人件費のかかる人材だ。自分がここに入ることで大きな人件費削減につながることは言うまでもない。

問題はスピード

いつもと同じ医師の診察・・・諦める

責任感、診療内容、態度、接遇・・・院長と同等は不可。勤務医の中で可能な限り良質な医師を探す

診療報酬に対する理解・・・看護師、事務スタッフの教育で可能な限り対応。しかし、限界もある

人件費・・・諦める

これで対応するとしよう。

さて、問題はスピードだ。通常、院長が午前の9−12時の3時間で仮に40人診察できたとする。それはそのクリニックの最大速度だ。これを上回るスピードで診察するバイト医がいたとしたら接遇や満足度が著しく低下する可能性が高い。

ということで、選択肢は2つ。

院長と同等、あるいはそれ以上の患者数(売上)を上げるために医師を2人雇う(この場合は診察室が2つ以上必要になる上に、看護師や事務スタッフも増やす必要がある)

院長と同等の売上は諦めて医師を1人雇う(この場合は雇った医師の欠勤等に対応するために院長がオンコールとしていつでも出勤できるように対応する必要がある)

ハードルたけぇ・・・!!!

現時点での結論

地域のニーズ的に、土曜午前の来院者数に伸びを感じるなら医師を2人にするのが良いだろう。ニーズ的に患者数に伸びを感じない、あるいは伸ばす気がない場合は医師1人。

ただ、色々と面倒くさいので、結局は自分が外来をやる医師が多いのだろう。自分が現場に立つのが生き甲斐という医師もいる。

あとは開業時の借り入れがどれぐらい残っているかにもよる。借金=悪と考えるのは経営者としては失格だろうが、それでもやはり、借り入れの有無が心理的に与える影響は大きい。

ちなみに私は今後、土曜午前医師2名体制を試みることとしている。これがうまくいくかどうかはなんとも言えない。ニーズなんてわかるようでわからないものなのである。やってみなければわからない。

しかし、子どもが小さいうちは土曜の時間をプライベートに当てていきたい。中学生、高校生になったら土日祝日すべて仕事でも問題ないだろう。

この辺のバランス感覚が人生は非常に難しい。答えを知ってる人はこっそり教えて欲しい。

ABOUT ME
たぬき
釣りが趣味のアラサーです。外房ヒラマサ、サーフ、湾奥シーバス、芦ノ湖のレイクジギングなどなど。好きな言葉は「コスパ最強」。2級小型船舶免許、PADI AOW持ってます^^ twitterもやってます。ぜひフォローしてください^^