勤務医と開業医、どちらが気楽?
勤務医時代の方が気楽だった、という開業医は多い。では、私はどうだろうか。
どちらの側面もある、かな。
まず、勤務医時代の方が気楽だった点は、やはり労務だろう。人を雇わなくて良い。スタッフがいくら辞めても大丈夫。だって自分の責任じゃないんだから。今の職場が破綻するなら他へ行けば良い。(診療報酬的に他の医療期間も破綻するならもう行き場はないが。)
一方、不安だったのは、将来。勤務医の間は将来このまま勤務医で良いのかずっと悩んでいた。それこそ研修医の頃からそうだ。研修医の時は開業という選択肢が明確ではなかったが、それでも医学の経験を積み、研鑽することの意味、将来性には疑問をずっと抱いていた。これについては医者失格と言われても仕方がない。
勤務医時代はお金も心配だった。診療報酬が削られて、稼げなくなる未来が見えていたからだ。稼げなくなる未来はいつか。そして、その未来までに十分な資産形成をすることができるのか。
開業医となった今、やはりしんどいのは労務。人はいつ辞めるかわからないし、自分が管理しないとあっという間に破綻する。
あと、仕事から完全に気を抜ける日はなくなった。365日常に仕事のことを考えている。頭も薄くなった。
気楽になったのはお金。オワコンとさけばれている開業医だが、やりようによってはまだ十分に稼げる。医師家系ではない自分にとっては、だが。さらに、診療報酬について詳しくなるので、大体どれぐらいはまだ自分の仕事が崩壊しないかわかる。まだ十分な資産形成はできていないものの、資産の増えるスピードは勤務医時代よりは早くなった。(信じられないほどの借金もしているので、BSで見たらまだマイナスだが。)
おそらく、日本の保険診療が崩壊するまでに資産形成を終えられるのではないかと思う。
あとは働き方を選べる。自分の収入を下げて良いなら人間をたくさん雇って自分がフリーになることもできるし、収入を上げたければ自分がたくさん仕事すれば良い。
開業医になって大きな後悔はしていない自分が書いたので、結構開業に肯定的な文になったが、人によっては仕事が辛すぎて、開業すぐに売却して終えてしまう人もいるそうだ。
まぁ、要するに開業は慎重にね。(笑)
楽しいことだらけではないし、むしろ辛いことは多いよ。
