雨の日
雨が降ると患者が来なくなる。
開業医なら誰でも知っているこの常識を皆様はご存知だろうか。雨が降ると患者が来なくなるのである。風がふくと桶屋が儲かる、のように紆余曲折あって患者が来なくなるのではない。雨で外出したくなくなるから患者が来なくなるというだけという、非常に直接的な流れだ。
ちなみに救急外来も同じで、雨だと救急外来は落ち着き払う。患者が来なくなるのだ。雨で来なくなるような症状なら晴れでもくるなよ、と思うだろう。しかし、救急外来の患者をこなくさせるものは雨だけではない。例えば、紅白歌合戦。年末に当直したことがある医師なら誰でもうなづいてくれるだろう。12月31日の18時ぐらいから、紅白歌合戦が終わるまでは救急外来はもぬけのからである。そして、紅白歌合戦が終わると同時にPHSが鳴るのだ。
患者の来ない日
雨で患者が来ない日、普段診療中にはできないようなことを済ませる。事務仕事、レセプト業務、人事労務関係、求人の見直し、ホームページ修正、集患のための施策、診療内容のブラッシュアップ、院内システムの見直し・・・
開業医になって知ったが、開業医というのはもはや医師ではない。総務なのだ。外来などの医師としての仕事は頭を使わなくても呼吸をするようにできるようになっていることが必須で、それ以外の仕事をいかに効率よくこなしていくかが大事となってくる。
普段は診療時間が終わった後、クリニックに残ったり、家族が寝静まった後のリビングでパソコンをコソコソいじる。雨で患者がこない日というのは実はラッキーチャンスで、夜更かししないで今日はたっぷり寝なさいと、神様が言ってくれているようなものである。
え?
今日は何してたんだって?
カブトムシの飼い方と産卵させ方をYouTubeで調べてたよ。
とんでもない三流開業医。こんなんだから患者が来ないのかもしれない。
