この記事の結論

  • コマセビシは乗る船が指定する号数(重さ)に合わせて選ぶのが第一です。たとえばLTアジの野毛屋はアンドンビシ40号、平塚・庄治郎丸のビシアジ船は130号ビシ、同じく庄治郎丸のライトイナダ五目船はオモリ50号です。ダイワはコマセマダイのビシを60〜100号まで用意しておけばよいとしています。
  • マダイ・ワラサ・イサキなどの60〜100号クラスは、ダイワ ミッドビシII(4,160〜5,140円)か、カセット交換で手返しが速いダイワ シャベルビシ速攻III(3,430〜4,660円)、細身と太めの2サイズがあるサニー商事 サニービシ FL/L(3,410〜4,895円)が軸です。
  • 30〜60号のライトタックルならダイワ ミッドライトビシ(2,800〜2,930円)、サニー商事 サニーライトFL(3,190〜3,520円)、細身のサニーちびライト(2,750〜3,080円)。ワラサ・イナダをオキアミでねらうならオキアミ専用の青物バスター(3,905〜5,005円)です。ダイワの価格はメーカー希望本体価格(税別)、サニー商事の価格は同社公式オンラインショップの税込価格で、いずれも2026年11月2日に公式サイトで確認した値です。号数(重さ)で価格が変わります。

コマセ釣りを始めて、竿とリールをそろえたあとに迷うのがビシ(コマセを詰めるオモリ付きのカゴ)です。釣具店には色も形も号数も違うビシが並び、どれを買えばいいのか、そもそも買う必要があるのかが分かりにくいものです。

この記事では、ダイワとサニー商事が出しているコマセビシ8製品を、号数(重さ)・本体サイズ・価格・向くコマセで比べます。数値はすべて各メーカーの公式サイト(2026年11月2日確認)から写しています。片テンビンの選び方は船の片テンビン比較、竿はワラサ・マダイのコマセ竿比較で解説しています。

コマセビシとは?カゴとは何が違う?

コマセビシは、コマセ(まき餌)を詰める容器にオモリが一体になった道具です。ダイワは、ビシは「オモリ内蔵タイプが一般的」と説明しています。片テンビンの片側にビシを付け、反対側の腕にクッションゴムとハリスの仕掛けを付けて、ビシから出るコマセの煙の中に付けエサを同調させて釣ります。

これに対して「コマセカゴ」は、オモリを別に付けるカゴを指すことが多い言葉です。ダイワのシャベルビシ速攻IIIは、同サイズの「シャベルカゴ速攻III」と組み合わせてビシとカゴを入れ替えられるとしています。ビシアジ(イワシのミンチを使う釣り)の金網製のビシは、ダイワの入門記事では「ビシカゴ(オモリ一体式の金網製、またはプラスチック製)」と呼ばれています。

出典:ダイワ 初心者のための釣り入門 コマセ釣り、ダイワ 初心者のための釣り入門 ビシで釣る、ダイワ シャベルビシ速攻III

ビシは何号を選ぶ?釣り物別の目安

ビシの号数は船宿が決めていることが多く、まず乗る船の指定に合わせます。公式サイトで確認できた例は次のとおりです。

釣り物確認できた指定・目安出典
LTアジ(東京湾)アンドンビシ オモリ40号野毛屋 仕掛け図
ライトイナダ五目(相模湾・平塚)オモリ50号。コマセカゴ・天秤セットは無料貸し出し庄治郎丸 料金・プラン
コマセマダイオモリ内蔵のビシを60〜100号まで用意しておけば問題ない(乗る船で使うタイプが変わる)ダイワ 初心者のための釣り入門
ビシアジ(相模湾・平塚)130号ビシ(無料レンタルあり)庄治郎丸 料金・プラン

同じ釣り物でも船宿や季節で号数は変わります。予約のときに「ビシは何号か」「どのタイプ(サニービシ型・アンドンビシなど)か」「貸し出しがあるか」を聞いておくと、無駄な買い物をせずに済みます。

出典:野毛屋 仕掛け、庄治郎丸 料金・プラン、ダイワ コマセ釣り

コマセビシ8製品の比較表(2026年11月時点)

ダイワの「船仕掛け」製品一覧に載っているビシ3製品と、サニー商事のサニービシ&カゴシリーズから船のコマセ釣りでよく使う5製品を並べました。ビシアジ用の金網ビシ(アンドンビシ)は、確認した範囲では両社の製品一覧に同名の製品がないため入れていません。

製品(メーカー・品名)号数(公式)本体サイズ・タイプ価格向くコマセ・メーカーが説明する特徴
ダイワ ミッドビシIIAmazon|楽天|Yahoo!L:60・80号/Big:80・100号L(スモーク)・Big(レッド)4,160〜5,140円(税別)アミ・オキアミ・アミ+オキアミ。調整キャップ8個付き。マダイ・ワラサ・イナダ・イサキ向け
ダイワ シャベルビシ速攻IIIAmazon|楽天|Yahoo!M:60・80号/L:60・80・100号/Big:80・100号M(イエロー)・L(スモーク)・Big(レッド)3,430〜4,660円(税別)アミ・オキアミ・アミ+オキアミ。カセット式でコマセ交換が速い
ダイワ ミッドライトビシAmazon|楽天|Yahoo!30・40号ライトタックル専用2,800〜2,930円(税別)オキアミ・アミエビ。替えウエイトで1本で3通りの号数
サニー商事 サニービシ FLAmazon|楽天|Yahoo!40〜150号(8種)φ42×90mm3,410〜4,620円(税込)アミ・オキアミ・ミンチ。千葉県遊漁船連盟 指定ビシと表示
サニー商事 サニービシ LAmazon|楽天|Yahoo!50〜150号(7種)φ53×95mm3,795〜4,895円(税込)アミ・オキアミ・ミンチ。全国船宿推奨サイズと表示
サニー商事 青物バスターAmazon|楽天|Yahoo!50〜150号(7種)Lと同サイズ3,905〜5,005円(税込)オキアミ専用。青物釣り向け
サニー商事 サニーライトFLAmazon|楽天|Yahoo!30〜80号(6種)φ42×80mm3,190〜3,520円(税込)アミ・オキアミ。ライトタックル用の定番サイズ
サニー商事 サニーちびライトAmazon|楽天|Yahoo!25〜80号(7種)φ33×85mm2,750〜3,080円(税込)アミ・オキアミ。最小径・スリム

ダイワの価格はメーカー希望本体価格(税別)、サニー商事の価格は同社公式オンラインショップの税込価格で、いずれも2026年11月2日に公式サイトで確認した値です。号数(重さ)で価格が変わります。サニー商事の「向くコマセ」は商品ページの表示(For AMI/For OKIAMI/For MINCED BAIT)から書いています。

出典:ダイワ ミッドビシII、ダイワ シャベルビシ速攻III、ダイワ ミッドライトビシ、サニー商事 サニービシ FL、サニービシ L、青物バスター、サニーライト FL、サニーちびライト

8製品はどう違う?

ダイワ ミッドビシII:マダイ・ワラサ・イサキの定番

ダイワが「マダイ・ワラサ・イナダ・イサキなどのコマセ釣り用ビシの定番」と説明するモデルです。本体に中心軸がない構造の大型扉で、コマセを簡単にたくさん詰められるとしています。上下の調整リングでコマセの出る量を変えられ、ウェイトは水の抵抗を受けにくい紡錘形の亜鉛製です。

Lサイズ(スモーク)は12mmと14mmの調整キャップが4個ずつ、Bigサイズ(レッド)は14mmが8個付き、アミエビ・オキアミ・アミ+オキアミのどれにも合わせられます。L-60が4,160円、L-80が4,280円、Big-80が5,000円、Big-100が5,140円(税別)。日本製です。

ダイワ ミッドビシII(MDビシ2)L-60 スモーク

ダイワ ミッドビシII(MDビシ2)L-60 スモーク

ダイワ シャベルビシ速攻III:カセット交換で手返しを速く

ウェイト部分がシャベル状のカセットになっていて、カセットでコマセをすくい、ビシ本体にワンタッチで付け外しできるモデルです。ダイワは、別売りの「カセットシャベル速攻III」をもう1つ用意してコマセを詰めておけば、ワラサなどの短い時合(魚が食う時間帯)も逃さず交換できると説明しています。

同じサイズなら別の号数のウェイトに付け替えられるので、潮の速さに合わせて号数を変えるときにビシ本体を何個も持たずに済みます。ビシ本体は3,430円(M-60)〜4,660円(Big-100)、カセットシャベルのみは2,750〜3,490円(税別)。日本製です。

ダイワ シャベルビシ速攻III(シャベルビシ 速攻3)L-100 スモーク

ダイワ シャベルビシ速攻III(シャベルビシ 速攻3)L-100 スモーク

ダイワ ミッドライトビシ:30・40号のライトタックル用

ダイワが「ライトタックル専用ビシ」とするモデルで、号数は30号と40号です。6段階のラチェット式の上部調節リングでコマセの出る量を変えられ、ズレにくいとしています。14mmの調節キャップが6個付きで、オキアミとアミエビのどちらにも使えます。

ダイワは、替えウエイトパックに交換すれば1本で3通りの号数が使えると説明しています。30号2,800円、40号2,930円(税別)。LTアジやライトタックルのイサキ・五目など、軽いビシを使う船向けです。

ダイワ ミッドライトビシ(MDライトビシ)40号

ダイワ ミッドライトビシ(MDライトビシ)40号

サニー商事 サニービシ FL/L:細身のFLと太めのL

横浜のサニー商事の定番シリーズです。FLはφ42×90mmの細身で40〜150号、Lはφ53×95mmの太めで50〜150号。サニー商事はFLを「千葉県遊漁船連盟 指定ビシ」、Lを「全国船宿推奨サイズ」と表示しています。

上部の「トップドラフト」と、コマセの粒に合わせて開け幅を決める「サブドラフト」の2か所で、水の入り方とコマセの出方を調整します。価格はFLが3,410〜4,620円、Lが3,795〜4,895円(税込)。さらに大きいBIG(φ57×125mm)・ジャンボもあります。

Amazonでは「ニューサニービシ」という名前で出品されていて、FLかLかが商品ページで確認できなかったため、購入ボックスは置いていません。比較表のリンクから号数とサイズを確かめて選んでください。

サニー商事 青物バスター:オキアミ専用の青物向け

サニー商事が「オキアミ専用」「青物釣り」と表示しているビシで、サイズはサニービシ Lと同じです。号数は50〜150号の7種、価格は3,905〜5,005円(税込)。ワラサ・イナダなど、オキアミのコマセで青物をねらう船向けです。

サニー商事 サニーライトFL:ライトタックル用の定番サイズ

サニー商事が「ライトタックル用ビシ定番サイズ」とするモデルです。φ42×80mmで、号数は30〜80号の6種、価格は3,190〜3,520円(税込)。アミとオキアミの両方に対応と表示されています。

サニー商事 サニーちびライト:いちばん細いライト用

サニー商事のビシでいちばん細い「最小径・スリムシルエット」のモデルで、φ33×85mmです。号数は25〜80号の7種、価格は2,750〜3,080円(税込)。60号以上はオモリにコーティングがされていないと公式に書かれています。

サニー商事 サニーちびライト 60号

サニー商事 サニーちびライト 60号

コマセの種類(アミ・オキアミ)でビシは変わる?

変わります。ダイワは、コマセ釣りのコマセはオキアミやアミコマセを使い、それぞれのコマセでコマセビシが変わるので乗る船宿で確認するように、としています。ミッドビシIIやシャベルビシ速攻III、サニービシのように調整キャップやリングでどちらにも合わせられる製品もあれば、青物バスター(オキアミ専用)のように専用の製品もあります。

使うコマセの種類も、予約のときに船宿に確認しておきましょう。

出典:ダイワ コマセ釣り、サニー商事 青物バスター

ビシの調整とコマセの詰め方は?

コマセは8分目まで詰め、出る量は穴の開き具合で調整します。ダイワは、コマセビシはエビ1匹が通るように調整し、コマセは8分目で詰めるとしています。サニー商事も、詰める量はカゴ全体の8割程度にすると目詰まりしにくいと説明しています。

  • サニービシの基本設定:トップドラフトを1/3開け、サブドラフトは目盛りを目安に、詰めるコマセの粒の大きさに合わせて開ける(サニー商事)
  • 上からタナを取る船:トップドラフトは基本より閉め、サブドラフトは開ける方向へ。下からタナを取る船はその逆(サニー商事)
  • ビシアジ(イワシミンチ):挽き具合が船宿ごとに違い、持参したビシの網目では出すぎたり出なかったりすることがあるため、初心者は船宿で借りることをダイワがすすめています

出典:サニー商事 サニーカゴ・サニービシの使い方、ダイワ コマセ釣り、ダイワ ビシで釣る

目的別のおすすめは?

  • コマセマダイ・ワラサ(60〜100号)の最初の1個:ダイワ ミッドビシII(4,160〜5,140円・税別)か、船宿の指定がサニービシならサニービシ FL/L
  • ワラサの時合に手返しを速くしたい:ダイワ シャベルビシ速攻III+替えのカセットシャベル速攻III
  • オキアミで青物をねらう:サニー商事 青物バスター(3,905〜5,005円・税込)
  • LTアジ・ライトタックル(30〜40号):ダイワ ミッドライトビシ(2,800〜2,930円・税別)かサニー商事 サニーライトFL
  • できるだけ細いビシを使いたい:サニー商事 サニーちびライト(φ33mm)
  • ビシアジ(130号):まずは船宿で借りる(庄治郎丸は無料レンタル)

ダイワの価格はメーカー希望本体価格(税別)、サニー商事の価格は同社公式オンラインショップの税込価格で、いずれも2026年11月2日に公式サイトで確認した値です。号数(重さ)で価格が変わります。

ビシを買う前に確認しておくことは?

船の上ではライフジャケットを必ず着用してください。小型船舶の暴露甲板上での着用は義務です(国土交通省)。桜マーク付きのタイプAは船釣りのライフジャケット比較で紹介しています。

  • 船宿の指定:号数とタイプ(サニービシ型・アンドンビシなど)を予約時に確認します
  • 貸し出し:平塚の庄治郎丸は、ライトイナダ五目船でコマセカゴ・天秤セットを無料で貸し出し(紛失時2,500円)、ビシアジ船で130号ビシを無料レンタル(紛失時3,000円)としています(2026年11月2日に公式サイトで確認)
  • 竿の錘負荷:ビシの号数が竿の錘負荷(使えるオモリの重さ)に入っているかを確認します。竿選びはコマセ竿比較
  • 予備:根掛かりや高切れでビシをなくすこともあります。何度も通う釣りなら、同じ号数の予備かカセット・ウェイトを1つ持っておくと安心です

出典:国土交通省 ライフジャケットの着用義務拡大、庄治郎丸 料金・プラン

まとめ

コマセビシは、乗る船の指定の号数とタイプに合わせるのが基本です。60〜100号のマダイ・ワラサ・イサキならダイワ ミッドビシIIかシャベルビシ速攻III、船宿の仕掛け図がサニービシならサニービシ FL/L、オキアミで青物なら青物バスター。30〜40号のライトタックルならダイワ ミッドライトビシかサニーライトFLが選びやすい製品です。ビシアジの130号ビシのように、船宿で借りられる場合はまず借りて試すのも手です。

釣り方はマダイのコマセ釣り入門・ワラサ・イナダのコマセ釣り入門・LTアジ釣り入門、テンビンは船の片テンビン比較にまとめています。

よくある質問(FAQ)

コマセビシは自分で買う必要がある?

船宿によっては貸し出しがあります。平塚の庄治郎丸はライトイナダ五目船でコマセカゴ・天秤セットを、ビシアジ船で130号ビシを無料で貸し出しています(2026年11月2日確認)。何度も通う釣り物なら、指定の号数のビシを1つ持っておくと準備が楽になります。

コマセマダイのビシは何号?

船宿の指定に合わせます。ダイワは、オモリ内蔵のビシを60〜100号まで用意しておけば問題ないとし、乗る船で使うタイプが変わると説明しています。

サニービシのFLとLはどう違う?

太さと容量が違います。FLはφ42×90mmの細身で40〜150号、Lはφ53×95mmで50〜150号です(サニー商事)。船宿の仕掛け図でどちらか指定されていればそれに合わせます。

コマセはどのくらい詰める?

8分目(8割程度)が目安です。ダイワは8分目、サニー商事はカゴ全体の8割程度までにすると目詰まりしにくいとしています。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。