【2026年】電動リール用バッテリー比較|純正と他社製BMO・LiTime
出典:ダイワ 電動リール 取扱説明書「安全上のご注意」、シマノ BTマスター
電動リールの純正バッテリーは8万円台(税別)と高く、「もっと安いバッテリーはないの?」と考える人は多いはずです。実際に、バッテリーメーカーが「電動リール用」とうたう製品は数多く売られています。
この記事では、純正2機種と、メーカー公式サイトで「電動リール用」と明記されている他社製6機種(BMOジャパン4・LiTime 2)を、各社公式の仕様と価格だけで比べます。あわせて、リールメーカーの注意書きと、他社製を使う前に自分で確かめることを整理しました。
電動リールに他社製バッテリーは使える?メーカーはどう言っている?
リールメーカーは他社製を勧めていません。使えるかどうかは、バッテリーメーカーが公式に書いている範囲で判断し、最終的には自己責任になります。
ダイワの取扱説明書に書かれていること
- 電動リールの使用電圧は機種により直流(DC)12〜16.8V、12〜24V、24V専用と異なる。規定より高い電圧や家庭用電源をつなぐと電子回路が損傷し、モーター制御不能になる(煙や火災につながる)
- 電源は防水性の確保されたマリン用ディープサイクルバッテリーを推奨し、リチウム電源は指定のもの(販売国)のみ対応
- ダイワの電動リールに使えると表現している電池について、ダイワは製品規格・安全性に関わっておらず使用をお薦めしない。事故・損害が起きても責任を負わない。バッテリー側の原因による故障・損害は補償しない
- 低電圧のときに高負荷の巻き上げをすると、電子部品にダメージを与える可能性がある
シマノの案内
シマノは純正のBTマスター 11AHを「シマノ製電動リール・探見丸子機専用」とし、ほかの用途に使うと破裂・火災・爆発の原因になるおそれがあると注意しています。また、最新の電動リールの性能を引き出すには専用バッテリーが欠かせない、と説明しています。
出典:シマノ BTマスター
この記事で他社製バッテリーについて「電動リール用」と書くのは、そのバッテリーのメーカーが公式に書いている表現です。リールメーカーが認めているという意味ではありません。
純正と他社製8機種の比較表(電圧・容量・重さ・価格)
各社公式サイトの仕様を並べました。電力量(Wh)は、LiTimeは公式の値、ほかは定格電圧×容量で計算した目安です。
| 製品 | 区分 | 電圧 | 容量 | 電力量(Wh) | 重さ | 防水 | 価格(2026年10月時点) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-C | 純正(ダイワ) | 14.4V(定格) | 12Ah | 約173(計算) | 約1,230g | ウォッシャブル(水没・洗剤洗い不可) | 81,100円(税別) |
| シマノ BTマスター 11AH | 純正(シマノ) | 公式ページで未確認 | 11Ah | — | 1,700g | — | 81,100円(税別) |
| BMOジャパン リチウムイオンバッテリー6.6Ah II | 他社製 | 14.4V(最大16.8V) | 6.6Ah | 約95(計算) | 750g | IP55 | 本体のみ 27,390円/充電器セット 35,200円(税込) |
| BMOジャパン リチウムイオンバッテリー13.2Ah | 他社製 | 14.4V(最大16.8V) | 13.2Ah | 約190(計算) | 1.5kg | IP65 | 本体 51,590円/充電器セット 59,400円(税込) |
| BMOジャパン リチウムイオンバッテリー14.4V 26.4Ah | 他社製 | 14.4V(最大16.8V) | 26.4Ah | 約380(計算) | 2.7kg | IP65 | 本体 99,000円/充電器セット 104,500円(税込) |
| BMOジャパン リチウムイオンバッテリー25.2V 16.5Ah | 他社製(24V機向け) | 25.2V(最大28.8V) | 16.5Ah | 約416(計算) | 2.6kg | IP65 | 本体 112,200円/充電器セット 117,700円(税込) |
| LiTime 12V 20Ah(魚探バッテリー) | 他社製 | 12.8V(公称・リン酸鉄) | 20Ah | 256 | 2.23kg | IP65 | 15,880円(税込・公式ストアのセール価格) |
| LiTime 12V 50Ah | 他社製 | 12.8V(公称・リン酸鉄) | 50Ah | 640 | 5.29kg | 仕様表に記載なし | 25,350円(税込・公式ストアのセール価格) |
価格の表記は各社の公式表示に合わせています。ダイワ・シマノはメーカー希望本体価格(税別)、BMOジャパンは公式の税込価格、LiTimeは公式ストアの販売価格(税込、2026年10月23日に確認したセール価格で、通常表示は20Ahが25,960円・50Ahが37,998円)です。LiTimeの価格は日によって変わります。
出典:ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-C、シマノ BTマスター、BMOジャパン 6.6Ah II、BMOジャパン 13.2Ah、BMOジャパン 14.4V 26.4Ah、BMOジャパン 25.2V 16.5Ah、LiTime 12V 20Ah、LiTime 12V 50Ah
1Whあたりの価格は?(目安)
ためた電気の量(Wh)あたりで見ると、差がはっきりします。税込に直して計算すると、LiTime 12V 20Ahは約62円/Wh(セール価格)、BMOジャパン 13.2Ah(本体)は約271円/Wh、ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-C(税込換算89,210円)は約516円/Whです。
ただし、これは安さの目安で、性能や安全性の比較ではありません。電圧、一度に流せる電流、接続方法、重さ、防水、そしてリールメーカーの保証が違います。
他社製を選ぶ前に確認することは?4つのチェック
1. 自分のリールの使用電圧に入っている?
リールの取扱説明書で使用電圧を確認し、バッテリーの「満充電のときの電圧」まで範囲に入るかを見ます。ダイワの電動リールは機種により12〜16.8V、12〜24V、24V専用と分かれています。
- BMOジャパン 14.4V系(6.6Ah II・13.2Ah・26.4Ah):最大電圧は16.8V。BMOジャパンは「ご使用予定の電動リールが満充電時の16.8Vに対応していることを確認」するよう書いています
- BMOジャパン 25.2V 16.5Ah:最大28.8V。BMOジャパンは、「対応電圧12V〜24V」などと表記された電動リールには電圧の上限に余裕がない機種もあり、保護回路が働いてエラーや起動不良が起きる場合がある、としています
- LiTime 12V 20Ah・50Ah:公称12.8V、充電電圧は14.4V±0.2Vです。24V専用のリールには単体では使えません
- シマノの電動リールは、機種ごとの取扱説明書で使用電圧を確認してください
出典:ダイワ 取扱説明書、BMOジャパン 13.2Ah、BMOジャパン 25.2V 16.5Ah、LiTime 12V 20Ah
2. リールの電源コードとどうつなぐ?
リール付属の電源コードを使い、改造しないことが前提です。ダイワの取扱説明書は、付属の専用コードを使い、コードを改造しないよう書いています。クリップは赤がプラス、黒がマイナスで、逆につなぐとバッテリーやリール・コードが壊れるおそれがあります。
- BMOジャパン:電動リール用として作られ、ワニ口を同時に3個(13.2Ah)・2個(14.4V 26.4Ah・25.2V 16.5Ah)までつなげると公式に書かれています。6.6Ah IIの同時接続数は公式ページで確認できませんでした
- LiTime:端子はボルト式(20AhはM5、50AhはM8)です。電動リールのワニ口クリップをどうつなぐのがよいかは、今回読んだ公式の製品ページでは確認できませんでした。使う前にLiTimeに問い合わせ、自分でコードを加工しないでください
出典:ダイワ 取扱説明書、BMOジャパン 13.2Ah、BMOジャパン 14.4V 26.4Ah、LiTime 12V 20Ah、LiTime 12V 50Ah
3. 大きな負荷で電源が落ちない?
リチウム電池は保護回路(BMS)を持っていて、決められた電流を超えると電気を止めます。巻き上げの途中で電源が落ちると、釣りにならないだけでなく、カウンターがずれる原因にもなります。
- LiTime 12V 20Ah:最大継続放電20A、1秒だけなら最大80A
- LiTime 12V 50Ah:最大継続放電50A、1秒だけなら最大150A
- BMOジャパン 13.2Ah:公式に「大容量機器を同時に使用すると過放電保護回路が働き、電源が消える場合があります」とあります。BMOジャパンは14.4V 26.4Ahについて、従来のリチウムイオンバッテリーより最大の出力電流を上げ、大型魚との高負荷の巻き上げにも耐えるようにしたと説明しています
- リール側が最大でどれくらいの電流を使うかは、今回確認したダイワの取扱説明書には書かれていませんでした。分からないまま大型のリールで高負荷の釣り(深場・大物)をするなら、純正を選ぶのが確実です
ダイワの取扱説明書には、カウンター表示が消えた状態で手巻きすると水深カウンターが狂い、次に電動で巻いたときに竿先を折るおそれがある、と書かれています。電源が落ちたら、そのままの状態でバッテリーを交換してください。
出典:LiTime 12V 20Ah、LiTime 12V 50Ah、BMOジャパン 13.2Ah、BMOジャパン 14.4V 26.4Ah、ダイワ 取扱説明書
4. 充電器はそのバッテリー専用?
充電はバッテリーのメーカーが指定する充電器だけで行います。ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-Cは専用の「SUPER LITHIUM CHARGER 1800II」のみ対応です。BMOジャパンは専用チャージャー(出力16.8V・2A)を用意しています。LiTimeは公式のよくある質問で、鉛蓄電池用の充電器は使わず、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)専用の充電器を使うよう勧めています。
充電できる温度も決まっています。BMOジャパンは10〜45℃、LiTimeは0〜50℃です。この範囲の外では充電しないでください。
出典:ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-C、BMOジャパン 6.6Ah II、LiTime 12V 50Ah、LiTime 12V 20Ah
船の上での使い方と保管で気をつけることは?
- 濡らさない・沈めない:BMOジャパンは水中で使えない・水没させないと明記しています。防水等級(IP55・IP65)は水しぶき程度への備えで、水没に耐えるという意味ではありません。ダイワ スーパーリチウムも水没や洗剤での洗浄は不可です
- 濡れた手でつながない:ダイワの取扱説明書は、濡れた手で電源をつながないこと、雨の日はゴム手袋をして接続することを求めています
- 乗る船のルールを確認:船に電源があるか、どんな端子か、バッテリーの持ち込みに決まりがあるかは船宿によって違います。予約のときに確認してください
- 使い切ったまま置かない:ダイワは、リチウムバッテリーを残量が少ないまま放置すると過放電になり、再使用できなくなることがあるとして、保管時は電源を切り、3か月に1回程度は充電量を確認・補充電するよう書いています
- 飛行機には注意:ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-Cは航空機内への持ち込みも預け入れもできません。シマノはBTマスターの空輸について、航空会社などに必ず事前確認するよう案内しています。遠征で飛行機を使うなら、どのバッテリーでも航空会社に確認してください
- 古いバッテリーは回収のお知らせを確認:純正・他社製を問わず、手持ちのバッテリーに回収や無償交換のお知らせが出ていないか、メーカー公式で確認してください
出典:BMOジャパン 6.6Ah II、ダイワ 取扱説明書、ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-C、シマノ BTマスター
結局どれを選べばいい?タイプ別のおすすめ
保証と適合を優先する人:純正
ダイワのリールならスーパーリチウム 12000WPII-C、シマノのリールならBTマスター 11AHです。ダイワはスーパーリチウム 12000WPII-Cを「ダイワ電動リール1800サイズ以下全アイテムに対応(マリンパワー・ワカサギ電動除く)」としています。リールとバッテリーの組み合わせは ダイワ 電動リール対応バッテリー一覧表 でも確認できます。
出典:ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-C、ダイワ 電動リール対応バッテリー一覧表、シマノ BTマスター
自己判断で、軽くて安い14.4Vがほしい人:BMOジャパン
BMOジャパンは釣り用品のメーカーで、リチウムイオンバッテリーを「電動リール用」として出しています。6.6Ah IIは750gと軽く、BMOジャパンは「水深50mで約300回の巻き上げ実績(ダイワ レオブリッツ300J使用)」を目安として示しています。1日たっぷり使うなら13.2Ah(1.5kg)、深場や大物なら26.4Ah(2.7kg)、24Vのリールなら25.2V 16.5Ahです。
出典:BMOジャパン 6.6Ah II、BMOジャパン 13.2Ah、BMOジャパン 14.4V 26.4Ah、BMOジャパン 25.2V 16.5Ah
12Vで使えるリールで、容量と価格を重視する人:LiTime
LiTimeはリン酸鉄リチウム(LiFePO4)のバッテリーで、12V 50Ahは公式で「魚探・電動リール用」、12V 20Ahは「魚探、電動リール用」と紹介されています。サイクル寿命は4,000回以上、保証は5年です。
ただし、20Ahでも2.23kg、50Ahは5.29kgと、14.4Vの釣り用リチウムより重くなります。接続方法の確認(上のチェック2)も必要です。船に毎回持ち込むより、マイボートで魚探と一緒に使うなど、置きっぱなしにできる場面に向きます。
出典:LiTime 12V 20Ah、LiTime 12V 50Ah
まとめ
電動リールのバッテリーは、迷ったら純正が答えです。ダイワは取扱説明書で他社製の使用を勧めておらず、バッテリー側の原因による故障は補償しないとしています。
それでも他社製を選ぶなら、バッテリーのメーカーが公式に「電動リール用」と書いている製品から、満充電の電圧がリールの使用電圧に入るか・つなぎ方・大きな負荷で電源が落ちないか・専用の充電器の4点を確かめてください。14.4Vで軽さを取るならBMOジャパン、12V対応のリールで容量と価格を取るならLiTimeが候補です。リール選びから考える人は 電動リール比較 もどうぞ。
よくある質問(FAQ)
他社製バッテリーを使うとリールの保証はどうなる?
ダイワは取扱説明書で、バッテリー側の原因による故障・損害は補償しないと明記しています。他社製バッテリーで事故や損害が起きても、ダイワは責任を負わないとしています。
鉛バッテリーとリチウムバッテリーはどちらがいい?
重さと容量ではリチウムが有利で、BMOジャパンは6.6Ah IIが750g、一般的な鉛バッテリー12Ahは3.8kgと比べています。一方、ダイワは電源として防水性の確保されたマリン用ディープサイクルバッテリーを推奨し、リチウムは指定のものだけ対応としています。
12Vのバッテリーで14.4V推奨のリールは動く?
12Vがリールの使用電圧の範囲に入っていれば使える設計ですが、性能を出し切れるかは別です。ダイワは、電圧が10V以下では巻き上げ出力が制限されることがあるとしています。必ずリールの取扱説明書の使用電圧で判断してください。
容量は何Ahあればいい?
リールの大きさ、水深、巻き上げる回数で変わるため、一律には決められません。目安として、BMOジャパンは6.6Ah IIで「水深50mで約300回の巻き上げ実績(ダイワ レオブリッツ300J使用)」を示し、ダイワは対応バッテリー一覧表で「釣りものにより容量が不足する場合がある」と注意しています。
電動リールのバッテリーは飛行機に持ち込める?
ダイワ スーパーリチウム 12000WPII-Cは、機内持ち込みも預け入れもできません。ほかのバッテリーも、乗る航空会社のルールを事前に確認してください。
あわせて読みたい
- 【2026年】電動リール比較|シマノ・ダイワの小型〜中型を価格帯別に
- 【2026年】船釣りクーラーボックス比較|25〜35Lのダイワ・シマノ12機種
- 【2026年】船釣りの防寒着比較|ダイワ・シマノの防寒スーツを価格帯別に
- 【2026年】船釣りのライフジャケット比較(桜マーク・タイプA)
- 銭洲遠征五目&泳がせ「沼津港 舵丸編」タックル・必需品の紹介








