この記事の結論

  • 魚探のバッテリーは「魚探の電源電圧」と「消費電流×使う時間」で決めます。たとえばHONDEX PS-610CⅡは直流11〜14V・約0.3A、PS-800GPⅡはDC10.8〜30V・約1A(いずれも12V時、メーカー公表値)です。
  • 8時間使うなら、PS-610CⅡは約2.4Ah、PS-800GPⅡは約8Ahが計算上の消費量です。当サイトでは、寒さや劣化を見込んで計算値の2倍程度の容量を目安にしています。
  • 5型の小型ポータブル魚探なら、乾電池・専用バッテリーパック・USBモバイル電源で足ります。7型以上やGPS魚探を1日使うなら、12V 20Ahクラスのリン酸鉄リチウム(LiTime 12V 20Ahなど)が扱いやすい選択肢です。

レンタルボートやマイボートで魚探を使うとき、意外と迷うのがバッテリーです。「何Ahを買えばいい?」「電動リール用のリチウムを流用していい?」「USBのモバイルバッテリーで動く?」といった疑問が出てきます。

この記事では、国内で定番の魚探メーカー本多電子(HONDEX)のPSシリーズ5機種の公表値を使って、必要な容量の計算方法と、乾電池・専用バッテリーパック・USB電源・リン酸鉄リチウム・鉛バッテリーの違いを整理します。数値はすべてメーカー公式サイトで確認したもの(2026年10月24日時点)です。

魚探のバッテリーは何を見て選ぶ?まず電源電圧と消費電流

最初に見るのは、魚探の「電源電圧」と「消費電力/電流」です。バッテリーの電圧が魚探の電源電圧の範囲から外れると、故障の原因になります。容量は消費電流から計算できます。

機種(HONDEX)画面電源電圧消費電力/電流(12V時)乾電池での使用
PS-610CⅡAmazon|楽天|Yahoo!5型ワイド直流11〜14V約3W/約0.3A単三乾電池8本で約10時間
PS-611CNⅡAmazon|楽天|Yahoo!5型ワイドDC11〜14V約4W/約0.3A単三乾電池8本で約8時間
PS-711CNAmazon|楽天|Yahoo!7型ワイドDC10.8〜14V約11W/約0.9A—
PS-800GPⅡAmazon|楽天|Yahoo!8.4型DC10.8〜30V約12W/約1A—
PS-900GPⅡAmazon|楽天|Yahoo!9型ワイドDC10.8〜30V約10W/約0.8A—

乾電池の使用時間はメーカーの目安で、使用環境によって変わります。同じPSシリーズでも、5型・7型は電源電圧の上限が14V、8.4型・9型は30Vと幅が違う点に注意してください。ほかのメーカーの魚探も、取扱説明書の仕様欄に同じ項目があります。

出典:HONDEX PS-610CⅡ、PS-611CNⅡ、PS-711CN、PS-800GPⅡ、PS-900GPⅡ

容量は何Ahあればいい?消費電流×時間で計算する

必要な容量(Ah)は「消費電流(A)×使う時間(h)」で計算できます。朝から夕方まで8時間使う場合で計算すると、次のとおりです。

機種(HONDEX)消費電流(12V時)8時間で使う量(計算)当サイトの目安(計算値の約2倍)
PS-610CⅡAmazon|楽天|Yahoo!約0.3A約2.4Ah5Ah前後
PS-611CNⅡAmazon|楽天|Yahoo!約0.3A約2.4Ah5Ah前後
PS-711CNAmazon|楽天|Yahoo!約0.9A約7.2Ah15Ah前後
PS-800GPⅡAmazon|楽天|Yahoo!約1A約8Ah16Ah前後
PS-900GPⅡAmazon|楽天|Yahoo!約0.8A約6.4Ah13Ah前後

「約2倍」は当サイトの目安です。寒い時期は電池の力が落ちやすいこと、使ううちに容量が減っていくこと、残量ギリギリまで使い切らないほうがよいことを見込んでいます。画面の明るさを上げる、GPSや水温センサーを足す、といった使い方でも消費は増えます。

魚探のほかに、電動リールや照明を同じバッテリーにつなぐ場合は、その分の消費電流も足して計算してください。電動リールのバッテリーは別の記事 電動リール用バッテリー比較 で詳しく比べています。

魚探の電源は何がある?5種類の比較表

5型の小型魚探なら乾電池・専用パック・USB電源、7型以上なら12Vのバッテリー、と考えると選びやすくなります。

電源電圧容量・使用時間の目安重さ価格(2026年10月時点)向く人
単三乾電池8本(電池ボックス一体型の魚探)—PS-610CⅡで約10時間、PS-611CNⅡで約8時間(メーカー目安)——たまに使う人、予備電源
BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah11V(満充電12.6V)3.3Ah(一般的な電池の約2倍の使用時間とBMOジャパンが案内)200g本体のみ 11,550円/充電器セット 13,200円(税込)5型のHONDEXを乾電池代わりに繰り返し使いたい人
USBモバイル電源+HONDEX USB電源コード UD02モバイル電源の12V出力(USB-PD)10,000mAhで5型約7時間・7型約5時間、20,000mAhで5型約14時間・7型約10時間(メーカー目安)モバイル電源によるUD02 6,600円(税込・希望小売価格)手持ちのモバイル電源を使いたい人
LiTime 12V 20Ah(魚探バッテリー)12.8V(公称・リン酸鉄)20Ah/256Wh2.23kg15,880円(税込・公式ストアのセール価格)7型以上・GPS魚探を1日使う人
LiTime 12V 50Ah12.8V(公称・リン酸鉄)50Ah/640Wh5.29kg25,350円(税込・公式ストアのセール価格)マイボートで魚探とほかの機器も使う人

価格は各社の公式表示です。BMOジャパンとHONDEXは公式の税込価格、LiTimeは公式ストアの販売価格(税込)で、2026年10月24日に確認したセール価格です(通常表示は20Ahが25,960円、50Ahが37,998円)。LiTimeの価格は日によって変わります。

出典:HONDEX USB電源コード、BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah、LiTime 12V 20Ah、LiTime 12V 50Ah

BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah:乾電池の代わりにそのまま入れる

HONDEXの乾電池で動くタイプ(4.3型液晶モデルのケースに対応)に、ワンタッチで取り付けられる充電式のパックです。BMOジャパンは主な対応機種としてHE-68WB、PS-610CⅡ、PS-610C、PS-611CNⅡ、PS-611CN、PS-511CN、HE-57、PS-500、PS-501などを挙げています。

注意点は2つです。本製品に防水性能はないとBMOジャパンが明記しているので、濡れる場所では使わないこと。また、電池ボックスのマイナス端子がコイルバネの形でない製品には使えません。充電は専用チャージャーで行います。

BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah 本体&チャージャーセット 10Z0016

BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah 本体&チャージャーセット 10Z0016

出典:BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah

USBモバイル電源+UD02:手持ちのモバイル電源で動かす

HONDEXのUSB電源コードUD02(Type-C)を使うと、市販のUSBモバイル電源を魚探の電源にできます。対応機種はPS-611CN、PS-610C、HE-68WB、HE-601GPⅢ、PS-611CNⅡ、PS-610CⅡ、PS-711CNです。

ただし、どのモバイル電源でも動くわけではありません。HONDEXは対応するモバイル電源の条件を「出力20W以上/12V出力対応/USB-PD対応」としており、種類によっては使えない場合があるとしています。旧型のUD01(Type-A)もありますが、HE-601GPⅢでは外部アンテナが使えないなどの制約があります。

ホンデックス(HONDEX)魚探用 USB電源コード UD02

ホンデックス(HONDEX)魚探用 USB電源コード UD02

出典:HONDEX USB電源コード UD01・UD02

LiTime 12V 20Ah・50Ah:7型以上のGPS魚探を1日使うなら

LiTimeはリン酸鉄リチウム(LiFePO4)のバッテリーで、12V 20Ahは公式で「魚探、電動リール用」、12V 50Ahは「魚探・電動リール用」と紹介されています。サイクル寿命は4,000回以上、保証は5年です。12V 20Ahは保護等級IP65、端子はM5です。

容量の計算でいえば、PS-800GPⅡ(約1A)を8時間使っても約8Ahなので、20Ahなら余裕があります。50Ahは5.29kgと重くなるため、毎回持ち運ぶレンタルボートより、マイボートに積んでおく使い方に向きます。

LiTime 12V 20Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(魚探バッテリー)

LiTime 12V 20Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(魚探バッテリー)

LiTime 12V 50Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

LiTime 12V 50Ah リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

出典:LiTime 12V 20Ah、LiTime 12V 50Ah

鉛バッテリーはまだ使える?

使えますが、重さが大きな差になります。BMOジャパンは、一般的な鉛バッテリー12Ahが3.8kgあるのに対し、同社のリチウムイオンバッテリー6.6Ahは750gと比べています。すでに鉛バッテリーを持っていて、車からボートまでの距離が短い人は、そのまま使うのも現実的です。新しく買うなら、持ち運びの軽さを重視してリチウム系を候補にするとよいでしょう。

出典:BMOジャパン リチウムイオンバッテリー6.6Ah II

電動リール用のリチウムバッテリーを魚探に流用できる?

電圧を確認しないまま直接つなぐのはやめてください。電動リール用の14.4V系リチウムは、満充電で電圧が上がるため、魚探の電源電圧の上限を超えることがあります。

たとえばBMOジャパンの電動リール用リチウムイオンバッテリー6.6Ah IIは「14.4V(最大電圧16.8V)」です。HONDEX PS-610CⅡの電源電圧は直流11〜14Vなので、数字の上では範囲を超えます。一方、PS-800GPⅡ・PS-900GPⅡはDC10.8〜30Vです。

HONDEXは、PS-711CN・HE-601GPⅢ向けにBMOバッテリーアダプター(BA01:6,600円、バッテリー付きのBA01B:16,500円、いずれも税込の希望小売価格)を用意しています。BMOジャパンのバッテリーを使いたい場合は、こうした魚探メーカーが用意している接続方法を選び、対応機種をHONDEX公式で確認してください。

出典:BMOジャパン 6.6Ah II、HONDEX PS-610CⅡ、HONDEX BMOバッテリーアダプター

充電と保管で気をつけることは?

リチウムバッテリーは、そのバッテリー専用(またはメーカー指定)の充電器で充電してください。LiTimeは12Vリン酸鉄リチウムの充電電圧を14.6Vが最適とし、同社の14.6V 10A充電器を勧めています。BMOジャパンのHONDEX魚探用バッテリーパックも、専用チャージャーでの充電が必須です。

  • 寒い日の充電:LiTime 12V 20Ahの充電温度は0〜50℃で、低温充電保護機能はありません。LiTimeは0℃を下回るときは室内に移して充電するよう案内しています。BMOジャパンのパックの充電時温度は10〜45℃です
  • 濡らさない:防水性能はバッテリーごとに違います(LiTime 12V 20AhはIP65、BMOジャパンの魚探用パックは防水性能なし)。船の上では、波しぶきや船底の水がかからない場所に置きます
  • ショートを防ぐ:端子むき出しのバッテリーは、工具や金属のルアーが触れないようにカバーやケースに入れます。HONDEXの電源コードDC06は「2m・5A」、DC07は「ヒューズなし」と分けて表記されているので、使う魚探に対応したコードを選んでください
  • エンジン始動には使わない:LiTimeは魚探バッテリーを始動用としての使用には適さないとしています
  • レンタルボート店のルール:バッテリーや魚探の持ち込み・取り付け方法は店ごとに決まりがあります。予約時に確認してください

出典:LiTime 12V 20Ah(仕様・よくある質問)、LiTime 12V10A バッテリー充電器、BMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah、HONDEX 電源コード

LiTime 14.6V 10A リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用充電器

LiTime 14.6V 10A リン酸鉄リチウムイオンバッテリー専用充電器

LiTime 12V10A バッテリー充電器は、公式ストアで11,999円(税込、2026年10月24日時点)でした。

ボートの上では、バッテリーより先にライフジャケットの準備を。操船に小型船舶操縦免許が必要な小型船舶では、船室外にいる乗船者全員にライフジャケットの着用が義務づけられています(国土交通省)。免許のいらないミニボートでも、必ず着用してください。詳しくは 船釣りのライフジャケット比較 をご覧ください。

出典:国土交通省 小型船舶の乗船者のライフジャケット着用義務

用途別:結局どれを選べばいい?

  • 5型のHONDEX(PS-610CⅡ・PS-611CNⅡなど)を、ワカサギや短時間のボートで使う:まずは乾電池。繰り返し使うならBMOジャパン HONDEX魚探用バッテリーパック3.3Ah、手持ちのUSB-PDモバイル電源があるならUD02
  • 7型のPS-711CNをレンタルボートで1日使う:USB電源(20,000mAhで約10時間のメーカー目安)か、12V 20Ahクラスのリン酸鉄リチウム
  • 8.4型・9型のGPS魚探を1日使う:LiTime 12V 20Ahなど、12V 20Ahクラス。計算上の消費は8時間で約6〜8Ah
  • マイボートで魚探のほかに照明なども使う:LiTime 12V 50Ahなど大きめの容量を、機器ごとの消費電流を足して選ぶ。マイボートの費用は マイボート購入がお得になる年間釣行回数 も参考に

まとめ

魚探のバッテリーは、魚探の電源電圧に合っていることと、消費電流×使う時間の約2倍の容量を基準に選べば、大きく外しません。HONDEXの5型なら0.3A前後なので小さな電源で足り、7型以上やGPS魚探なら12V 20Ahクラスが扱いやすい容量です。

電動リール用の14.4V系リチウムをそのまま流用するのは、電圧の上限を確認してから。充電は専用の充電器で、寒い日の充電と水濡れに注意してください。

よくある質問(FAQ)

魚探のバッテリーは何Ahがいい?

消費電流×使う時間で計算し、余裕をみて約2倍にするのが当サイトの目安です。HONDEX PS-610CⅡ(約0.3A)を8時間なら5Ah前後、PS-800GPⅡ(約1A)なら16Ah前後になります。

モバイルバッテリーで魚探は動く?

HONDEXの対応機種なら、USB電源コード(UD02など)で市販のUSBモバイル電源を使えます。条件は出力20W以上・12V出力対応・USB-PD対応で、種類によっては使えない場合があるとHONDEXは案内しています。

電動リール用のバッテリーで魚探も動かせる?

魚探の電源電圧の範囲に、バッテリーの電圧(満充電時を含む)が入るかを先に確認してください。14.4V系(満充電16.8V)のリチウムは、電源電圧の上限が14Vの魚探では範囲を超えます。魚探メーカーが用意している接続アダプターがあれば、それを使います。

リン酸鉄リチウムの充電器は鉛用でもいい?

専用の充電器を使ってください。LiTimeは12Vリン酸鉄リチウムの充電電圧は14.6Vが最適とし、同社の14.6V対応の充電器を勧めています。

冬の釣りでバッテリーが減りやすいのはなぜ?

電池は低温で力が落ちやすく、BMOジャパンも低温状態で大容量機器を使うと動作が不安定になる場合があると注意しています。容量に余裕を持たせ、充電は暖かい室内で行うのが安全です。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。