この記事の結論

  • おかっぱり(岸からの釣り)の最初の1本は、長さ9フィート前後・パワーMLが基準です。港湾・運河中心なら短め(8.6〜9フィート)、河川・干潟・サーフなら長め(9.6フィート以上)を選びます。
  • 1万円台ならシマノソルティーアドバンス ショアモデルかダイワシーバスフラットX、2万円台ならシマノエンカウンターかダイワスカイハイ、3万円台ならシマノディアルーナかダイワラテオ(2026年10月時点のメーカー希望本体価格(税別))。
  • 同じ9.6フィートMLで比べると、自重は1万円台の145gから5万円台の120〜130gまで、価格が上がるほど軽くなります。

シーバスロッドは、シマノとダイワの現行品だけでも1万円台から10万円を超えるものまでそろっていて、同じシリーズの中にも長さとパワーの違う番手がたくさんあります。初めて買う人ほど「どのシリーズの、どの番手を選べばいいのか」で迷うと思います。

この記事では、岸から釣る(おかっぱり)シーバス用のスピニングロッドを、同じ長さ・同じパワー(9.6フィートML、9フィートML)にそろえて、シマノ5機種・ダイワ4機種を価格・自重・対応ルアー重量で比べます。数値はすべて両メーカーの公式サイトのスペック表から写したもので、価格は2026年10月時点のメーカー希望本体価格(税別)です。

シーバスロッドは何フィート・どのパワーを選べばいい?

迷ったら9フィート前後のML(ミディアムライト)から選ぶのが基本です。ダイワは入門機シーバスフラットXの90MLを「港湾部から河川まで幅広く対応するシーバスのオールラウンドモデル」と説明しています。

そのうえで、よく行く釣り場に合わせて長さを決めます。ダイワ公式のシーバスフラットXの番手説明をまとめると、次のとおりです。

番手(シーバスフラットXの例)ダイワ公式の想定する場面
86ML(8.6フィート)港湾部や運河のピンポイントにミノーやバイブレーションを投げる
90ML(9フィート)港湾部から河川まで幅広く対応(オールラウンド)
96ML(9.6フィート)河川やサーフでミノー・シンキングペンシル・ワームを使う
96M(9.6フィート)河川の下流域・堤防・サーフで重い鉄板バイブレーションや大型ミノーを飛ばす
100M(10フィート)大型河川からサーフまでの遠投。フラットフィッシュやライトショアジギングにも

出典:ダイワ シーバスフラットX

パワー(L・ML・M)は、投げられるルアーの重さの目安です。たとえばシマノ エンカウンターでは、S90L がプラグ5〜24g、S96ML が6〜28g、S96M が7〜38gと、パワーが上がるほど重いルアーに対応します。よく使うルアーの重さが、ロッドの対応範囲の中ほどに入る番手を選ぶと扱いやすくなります。

出典:シマノ エンカウンター

9.6フィートMLで比べると?シマノ・ダイワ9機種の比較表

河川・干潟・サーフでも使いやすい9.6フィートMLの番手で、9機種を価格の安い順に並べました。

製品(メーカー・品名・品番)メーカー希望本体価格(税別)自重対応ルアー重量適合PEライン
シマノ ソルティーアドバンス ショアモデル SEABASS/SURF S96ML14,600円145g6〜32g(ジグMAX35g)0.6〜1.5号
ダイワ シーバスフラットX 96ML14,800円145g7〜35g0.6〜1.5号
シマノ ムーンショット S96ML19,800円151gプラグ6〜32g/ジグMAX38g0.6〜1.5号
ダイワ スカイハイ 96ML23,300円136g7〜35g0.6〜1.5号
シマノ エンカウンター S96ML25,500円138gプラグ6〜28g/ジグMAX35g0.6〜1.5号
ダイワ ラテオ 96ML・K32,000円135g7〜35g0.8〜1.5号
シマノ ディアルーナ S96ML33,000円137gプラグ6〜28g/ジグMAX35g0.6〜1.5号
シマノ ルナミス S96ML50,500円120gプラグ6〜25g/ジグMAX32g0.5〜1.5号
ダイワ ラブラックス AGS 96ML・N52,300円130g7〜35g0.6〜1.5号

価格は2026年10月時点のメーカー希望本体価格(税別)。ルアー重量の表記はメーカーで違い、シマノはプラグ(ソルティーアドバンスはルアー)とメタルジグを分けて、ダイワはまとめて「ルアー重量」として公表しています。どれも2本継ぎ、全長は2.90mです。

出典:シマノ シーバスロッド一覧、シマノ ソルティーアドバンス ショアモデル、ダイワ シーバスロッド一覧

9フィートMLならどう違う?港湾・運河中心の人向けの比較表

港湾部や運河、中小河川が中心なら、取り回しのよい9フィートMLも候補です。

製品(メーカー・品名・品番)メーカー希望本体価格(税別)自重対応ルアー重量適合PEライン
シマノ ソルティーアドバンス ショアモデル SEABASS/SURF S90ML14,200円136g6〜32g(ジグMAX35g)0.6〜1.5号
ダイワ シーバスフラットX 90ML14,300円135g7〜35g0.6〜1.5号
シマノ ムーンショット S90ML19,300円136gプラグ6〜32g/ジグMAX38g0.6〜1.5号
ダイワ スカイハイ 90ML22,800円131g7〜35g0.6〜1.5号
シマノ エンカウンター S90ML25,000円133gプラグ6〜28g/ジグMAX35g0.6〜1.5号
シマノ ディアルーナ S90ML32,500円125gプラグ6〜28g/ジグMAX35g0.6〜1.5号
ダイワ ラテオ 90ML-4・K(4本継ぎ)36,000円133g7〜35g0.6〜1.5号
シマノ ルナミス S90ML50,000円117gプラグ6〜25g/ジグMAX32g0.5〜1.5号
ダイワ ラブラックス AGS 90ML・N51,800円115g7〜35g0.6〜1.5号

ダイワ ラテオの2本継ぎに9フィートMLはなく、9フィートは90L・K(31,500円・124g)か、4本継ぎの90ML-4・Kです。4本継ぎは仕舞寸法が73cmと短く、電車や車での持ち運びに向きます(2本継ぎの96ML・Kは149cm)。

出典:ダイワ ラテオ、ダイワ スカイハイ、ダイワ ラブラックス AGS

1万円台で選ぶなら?ソルティーアドバンスとシーバスフラットX

最初の1本を安くそろえたいなら、シマノ ソルティーアドバンス ショアモデルとダイワ シーバスフラットXの2択です。9.6フィートMLでは価格(14,600円と14,800円)も自重(どちらも145g)もほぼ同じなので、見た目や手に入れやすさで選んで問題ありません。

数値で見える違いはカーボン含有率です。上位機の98〜99%に対し、ソルティーアドバンス S96MLは91.6%、シーバスフラットX 96MLは87%です。ソルティーアドバンスは名前のとおりシーバスとサーフの兼用シリーズで、シーバスフラットXもダイワがシーバスとフラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)の両方を想定したシリーズとして説明しています。

シマノ 25ソルティーアドバンス ショアモデル シーバス/サーフ S96ML

シマノ 25ソルティーアドバンス ショアモデル シーバス/サーフ S96ML

ダイワ シーバスフラットX(2023年モデル)各種

ダイワ シーバスフラットX(2023年モデル)各種

出典:シマノ ソルティーアドバンス ショアモデル、ダイワ シーバスフラットX

2万円前後で選ぶなら?ムーンショット・スカイハイ・エンカウンター

2万円前後には3機種あります。価格を抑えるならシマノ ムーンショット(S96ML 19,800円)、軽さを取るならダイワ スカイハイ(96ML 136g・23,300円)かシマノ エンカウンター(S96ML 138g・25,500円)です。

シマノ ムーンショット

シマノはムーンショットを、シーバスのほかヒラメや青物も狙えるショアキャスティングロッドとして、Lから60g級メタルジグまで対応するMHまで全12アイテムをそろえています。S96MLのジグ対応はMAX38gで、同じ番手のエンカウンター(MAX35g)よりやや重いジグまで投げられます。そのぶん自重は151gと、この価格帯では重めです。

シマノ ムーンショット(2021年モデル)

シマノ ムーンショット(2021年モデル)

ダイワ スカイハイ

ダイワの分類では「マルチパーパスロッド」で、シーバスに限らず使える汎用ルアーロッドです。96MLの自重136g、カーボン含有率92%。ラインナップはMLのほかMHまであり、96MH(12〜60g)や100MH(12〜60g)も選べます。

ダイワ スカイハイ(2025年モデル)各種

ダイワ スカイハイ(2025年モデル)各種

シマノ エンカウンター

シマノのシーバスロッド一覧では、ムーンショットの1つ上の価格帯にあるシリーズです。S96MLの自重138g、カーボン含有率99.8%。グリップは前後が分かれたセパレートタイプです。

出典:シマノ ムーンショット、ダイワ スカイハイ、シマノ エンカウンター

3万円台で選ぶなら?ディアルーナとラテオ

長く使う1本を選ぶなら、3万円台のシマノ ディアルーナとダイワ ラテオが中心です。9.6フィートMLでは、ディアルーナ S96MLが137g・33,000円、ラテオ 96ML・Kが135g・32,000円と、数値はほぼ並びます。

違いは番手の選び方にあります。ディアルーナはスピニングの番手が多く、8.6〜9フィートのLやMLもそろっています(S86L・S90L・S76ML・S80ML・S86MLなど)。ラテオは2本継ぎのほかに4本継ぎ(90ML-4・K、96M-4・K など)があり、持ち運びを重視する人の選択肢になります。

ダイワ ラテオ・K(2024年モデル)各種

ダイワ ラテオ・K(2024年モデル)各種

出典:シマノ ディアルーナ、ダイワ ラテオ

5万円台の上位機は何が違う?ルナミスとラブラックス AGS

5万円台のシマノ ルナミスとダイワ ラブラックス AGSは、軽さが一番の違いです。9.6フィートMLで、ルナミス S96MLは120g、ラブラックス AGS 96ML・Nは130g。1万円台の2機種(145g)より15〜25g軽く、一晩中投げ続ける釣りでは手首の負担の差になります。

ルナミスはシマノ公式で、ルアー対応がプラグ6〜25g・ジグMAX32gと、同じS96MLのエンカウンター・ディアルーナ(プラグ6〜28g)より少し軽めのルアーに合わせた設定です。

出典:シマノ ルナミス、ダイワ ラブラックス AGS

用途別:結局どれを選べばいい?

  • とにかく安く始めたい:シマノ ソルティーアドバンス ショアモデル S96ML(14,600円)、ダイワ シーバスフラットX 96ML(14,800円)
  • 2万円以内でヒラメ・青物にも広げたい:シマノ ムーンショット(S96ML 19,800円、MまたはMHの番手も検討)
  • 2万円台で軽さも欲しい:ダイワ スカイハイ 96ML(136g・23,300円)、シマノ エンカウンター S96ML(138g・25,500円)
  • 長く使う1本:シマノ ディアルーナ(33,000円)、ダイワ ラテオ(32,000円)
  • 電車釣行・持ち運び重視:ダイワ ラテオの4本継ぎ(90ML-4・K 36,000円、仕舞寸法73cm)
  • 軽さを最優先:シマノ ルナミス S96ML(120g・50,500円)、ダイワ ラブラックス AGS 96ML・N(130g・52,300円)

価格はすべて2026年10月時点のメーカー希望本体価格(税別)です(9.6フィートMLの番手)。販売店の実売価格は異なります。リールは シマノ汎用スピニング4機種のコスパ比較 も参考にしてください。

シーバス釣りの注意点は?

夜の岸壁・河川敷は足元が見えにくく、落水の危険があります。ライフジャケットを着用し、ヘッドライトで足元を確認してください。立入禁止の岸壁・護岸には入らないでください。

  • 河川のルール:川によっては漁協の遊漁規則や、釣りが禁止・制限されている区域があります。行く前に自治体や漁協の案内を確認してください
  • 増水・天候:雨のあとの河川は急に増水することがあります。雨の日の釣りの服装は 釣り用レインウェアの選び方 を参考にしてください
  • ボートシーバスは別のロッド:この記事は岸から釣るおかっぱり用です。船から釣るボートシーバスには、ダイワ ラテオ BS やラブラックス AGS BS などの専用ロッドがあります(東京湾ボートシーバスの釣行記)
  • 価格の時点:メーカー希望本体価格は改定されることがあります。購入前にメーカー公式で最新の価格を確認してください

まとめ

シーバスロッドは、まず9フィート前後のMLを基準に、釣り場に合わせて長さを決めると迷いにくくなります。同じ9.6フィートMLなら、1万円台はソルティーアドバンス ショアモデルかシーバスフラットX、2万円台はエンカウンターかスカイハイ、3万円台はディアルーナかラテオ、5万円台はルナミスかラブラックス AGSが候補です。価格が上がるほど軽くなる、というのが数値で見える一番の違いです。

荒川でのシーバス釣りの様子は 釣行記 荒川シーバス にも書いています。重いメタルジグで青物も狙いたい人は ショアジギングロッド比較 もあわせて読んでください。

よくある質問(FAQ)

シーバスロッドの最初の1本は何を選べばいい?

長さ9フィート前後・パワーMLの番手を選ぶのが基本です。ダイワはシーバスフラットX 90MLを「港湾部から河川まで幅広く対応するオールラウンドモデル」と説明しています。河川・干潟・サーフが多いなら9.6フィートを選びます。

1万円台と3万円台のシーバスロッドは何が違う?

9.6フィートMLで比べると、自重は1万円台の2機種が145g、3万円台のディアルーナ・ラテオが135〜137gで、約10g軽くなります。カーボン含有率も1万円台の87〜91.6%に対し、3万円台は99%台です。

シーバスロッドでヒラメやサーフの釣りもできる?

できます。シマノ ソルティーアドバンス ショアモデルはシーバスとサーフの兼用シリーズで、ダイワ シーバスフラットXもフラットフィッシュを想定した番手(96M・100Mなど)があります。重いルアーを遠くへ投げるなら、MLよりM以上の番手が向きます。

シマノとダイワのシーバスロッドはどっちがいい?

同じ価格帯なら数値はほぼ同じです。1万円台のソルティーアドバンス ショアモデルとシーバスフラットXは9.6フィートMLでどちらも145g、3万円台のディアルーナとラテオは137gと135gです。番手の選び方(ディアルーナは短めのL・MLが多い、ラテオは4本継ぎがある)で選ぶとよいでしょう。

ABOUT ME
たぬき
釣りが趣味のアラサーです。外房ヒラマサ、サーフ、湾奥シーバス、芦ノ湖のレイクジギングなどなど。好きな言葉は「コスパ最強」。2級小型船舶免許、PADI AOW持ってます^^ twitterもやってます。ぜひフォローしてください^^