この記事の結論

  • 船のカワハギ釣りは、カワハギ用の竿(1.8m前後)+小型の両軸リール+PE1.5号前後に、市販の3本バリの胴付き仕掛けと船宿指定のオモリで始められます。
  • オモリは船宿の指定どおりに。久比里の山下丸は2026年10月時点で「25号と30号の両方を用意」、11月1日からは30号に統一と案内しています。
  • エサのアサリは「水管→ベロ→ワタ」の順に小さくまとめて刺します。誘いはまず「タタキ・タルマセ・聞きアワセ」の1パターンを覚えれば十分です。
  • 乗船料は山下丸のカワハギ船で11,000円(むき身アサリ付き)/10,000円(殻付きアサリ付き)、どちらも税込(2026年10月27日確認)。料金・オモリは船宿ごとに違うので予約時に確認してください。

カワハギは、エサだけを器用にかすめ取ることから「エサ取り名人」と呼ばれる魚です。小さなアタリを感じて掛ける駆け引きが面白く、釣ったあとは肝和えや肝吸いでも楽しめる、東京湾の船釣りの人気の釣り物です。

ただ、仕掛けのセット、アサリの付け方、誘い方と、初めてだと迷うところが多い釣りでもあります。この記事では、船宿の公式情報とメーカー公式の製品情報、Honda釣り倶楽部の入門記事をもとに、乗合船でカワハギを始めるための道具と手順を順番にまとめました。

カワハギ釣りはいつ・どこで釣れる?

東京湾の船のカワハギは、秋から冬がメインの時期です。Honda釣り倶楽部の入門記事は冬の釣り物として紹介しており、久比里の山下丸は2026年10月23〜25日にも連日カワハギ船の釣果を出しています。山下丸(神奈川県横須賀市久比里)は、7・8月にも時間を短くした「ショート船」でカワハギ船を出しています。

山下丸の2026年10月25日の釣果欄では、釣り場は竹岡沖、水深25m、水温23℃、釣果は17〜28cmが0〜10匹でした。同じ船でも日によって0匹の人がいるほど腕の差が出る釣りなので、最初は数より「アタリを出して掛ける」ことを目標にすると楽しめます。

出船するかどうかは天候で決まります。山下丸でも、2026年10月26日は悪天候の予報で休船と案内されていました。

出典:山下丸 釣果(2026年10月25日 カワハギ)、山下丸 トップページ(お知らせ)、Honda釣り倶楽部 カワハギの沖釣り入門 STEP1(2010年12月の情報)

乗合船の料金はいくら?

山下丸のカワハギ船は、むき身アサリ付きが11,000円、殻付きアサリ付きが10,000円です(税込)。アサリが料金に含まれているので、エサを別に買う必要はありません。

項目料金(税込)備考
カワハギ船(むき身アサリ付き)11,000円7:15出船〜14:30(料金表は7:30〜)
カワハギ船(殻付きアサリ付き)10,000円殻むきは自分で行う
7・8月のショート船上記から1,000円引き7:15〜13:00
電動リール(レンタル)1,500円—
仕掛け各種300円〜受付で購入できる
氷200円—
ライフジャケット無料(貸出)できるだけ持参を、と案内

料金は2026年10月27日に山下丸の公式サイトで確認しました。全船電話予約制で、出船は各釣り物2名以上で確定します。受付は出船30分前に終わるので、早めに着くようにしましょう。ほかの船宿を使う場合は、その船宿の公式サイトで料金とエサの有無を確認してください。

出典:山下丸 料金表、山下丸 トップページ、山下丸 利用案内

カワハギ釣りに必要な道具は?

必要なのは、竿・リール・PEライン・仕掛け・オモリ・中オモリ(集寄)・替えバリ・アサリです。Honda釣り倶楽部の入門記事の目安と、このサイトの比較記事を並べました。

道具目安詳しい比較
竿カワハギ用と書かれた1.8m程度の竿。1日中持って動かすので軽いものが扱いやすいカワハギ竿比較
リール小型で軽い両軸(ベイト)リール。右・左ハンドルは使いやすいほうでよい—
ミチイトPE1.5号を100mほど船用PEライン比較
仕掛け枝バリ3本の胴付き仕掛け(市販品でよい)。自動ハリス止め付きが便利この記事の次の節
オモリ船宿の指定号数(山下丸は25号と30号、11月1日から30号統一)。2〜3個ずつ—
中オモリ・集寄最初は付けておく。仕掛けを張る・たるませる操作がしやすくなるこの記事の次の節
エサ生のアサリ。1日200〜300個が目安(船宿に確認)—
その他20L前後のクーラー、仕掛けを入れる小物ケース、ハリ外し、タオルクーラーボックス比較・タックルボックス比較

竿の選び方は、当サイトのカワハギ竿比較で、シマノ・ダイワ16シリーズを公式スペックで整理しています。最初の1本は、各社が「オールラウンド」としている長さ1.75〜1.8m・錘負荷20〜40号前後の番手を基準にすると選びやすくなります。竿とリールは船宿で借りられる場合もあります(山下丸は電動リールのレンタルあり)。

出典:Honda釣り倶楽部 カワハギ釣りの釣り具、Honda釣り倶楽部 STEP1、山下丸 トップページ

仕掛けとオモリはどれを選べばいい?

最初は、ハリス付きのハリが3本ついた市販の胴付き仕掛けで十分です。カワハギはハリ先が少しでも鈍ると掛からなくなるため、ハリをこまめに替えられる仕掛けを選び、替えバリを多めに持って行きます。

メーカー公式に載っている定番の仕掛けと替えバリを並べました。価格はダイワが「メーカー希望本体価格(税抜)」、シマノが「本体価格(税別)」で、どちらも2026年10月27日時点の公式表記です。

製品(メーカー)種類主な仕様価格(税抜・税別)
ダイワ 快適カワハギ仕掛け3本ベーシック SSAmazon|楽天|Yahoo!ハリス直結びの3本バリ仕掛け全長62cm・2組入り。ハリはパワースピード/ネオフック/パワーマルチ/パワーフック510円(パワースピード7.0号など)
ダイワ カワハギ仕掛3本 SSAmazon|楽天|Yahoo!ハリス止め(快適フックビーズ)付き3本バリ仕掛け全長68cm・2組入り。ハリは6タイプ820円(パワースピード7.0号など)
ダイワ 快適カワハギ 幹糸仕掛けIIAmazon|楽天|Yahoo!幹糸仕掛け(ハリス付きの替えバリを別に用意して付ける)スタンダード全長67cm・2本入り700円(スタンダード3本針3号)
シマノ ステファーノ カワハギ糸付鈎 吸わせ6cm 30本 RG-KD3RAmazon|楽天|Yahoo!替えバリ(ハリス付き)6.5〜8号、枝長さ6cm、30本入り950円

ダイワのカワハギ仕掛3本 SSの公式ページでは、吸い込み重視の「パワースピード」、スタンダードなハゲバリの「ネオフック」、大型狙いの「パワーフック」などを使い分けるよう案内しています。Honda釣り倶楽部の入門記事では、まずは「スピード」と呼ばれる早掛けタイプがあればよく、7.5号が基準としています。

ダイワ 快適カワハギ仕掛け3本ベーシック SS(ハリの種類・号数各種)

ダイワ 快適カワハギ仕掛け3本ベーシック SS(ハリの種類・号数各種)

ダイワ カワハギ仕掛3本 SS(ハリの種類・号数各種)

ダイワ カワハギ仕掛3本 SS(ハリの種類・号数各種)

シマノ ステファーノ カワハギ糸付鈎 吸わせ6cm 30本 RG-KD3R(6.5〜8号)

シマノ ステファーノ カワハギ糸付鈎 吸わせ6cm 30本 RG-KD3R(6.5〜8号)

オモリと集寄(中オモリ)はどうする?

オモリは船宿が指定する号数を2〜3個ずつ用意します。Honda釣り倶楽部の入門記事は25号と30号を2〜3個ずつそろえるよう勧めており、山下丸も2026年10月時点で「25号、30号両方ご用意下さい」(30号を使うときは船長が指示)、11月1日からは30号統一と案内しています。

仕掛けの上に付ける中オモリは、仕掛けを張ったりたるませたりしやすくするもので、最初は付けておくのが基本です。反射板の付いた「集寄(しゅうき)」は中オモリの代わりにもなります。ダイワ カワハギピラピラ集寄は0.75号(約2.8g)〜2号(約7.5g)を色で見分けられ、メーカー希望本体価格(税抜)は2枚Mで870円です(2026年10月27日時点)。

ダイワ カワハギピラピラ集寄(枚数・サイズ・号数各種)

ダイワ カワハギピラピラ集寄(枚数・サイズ・号数各種)

出典:ダイワ 快適カワハギ仕掛け3本ベーシック SS、ダイワ カワハギ仕掛3本 SS、ダイワ 快適カワハギ 幹糸仕掛けII、ダイワ カワハギピラピラ集寄、シマノ ステファーノ カワハギ糸付鈎 吸わせ6cm、Honda釣り倶楽部 釣り具、山下丸

仕掛けはどうセットする?

ミチイトの先に中オモリ(集寄)、その下に仕掛け、仕掛けの一番下にオモリを付けます。船が揺れると作業しにくいので、出船前に済ませておきましょう。

  • 1. リールを竿に付けてミチイトをガイドに通し、先端に中オモリ(集寄)を結ぶ
  • 2. 中オモリの下に、仕掛け上部のスナップサルカンで仕掛けをつなぐ
  • 3. 仕掛けを台紙からほどき、下端のスナップにオモリを付ける(先にオモリを付けると仕掛けがピンと張って作業しやすい)
  • 4. 自動ハリス止めにハリスを掛ける。ハリ先が上を向くようにする

中オモリの上にウキ止めゴムを付けておくと、巻き上げすぎて穂先を壊すトラブルを防げます。

出典:Honda釣り倶楽部 STEP2 仕掛けとエサの準備

アサリはどう付ける?

アサリは「水管に横から刺す→ベロを縫い刺し→ワタにハリ先を入れる」の順に、小さくまとめて付けます。ていねいに付けないとすぐにエサだけ取られます。

  • 1. 水管:ハリを水管(硬い管の部分)の横から刺す
  • 2. ベロ:ハリをひねるようにして、ベロ(黄色い部分)を縫うように刺す
  • 3. ワタ:コンパクトにまとめながら、ハリ先がワタ(黒い部分)に来るようにする

出船前にアサリをザルに入れて水を切っておくと付けやすくなり、専用の塩を混ぜると身が締まってさらにハリ付けしやすくなります。アタリが遠いときは、2〜3個を重ねて刺して大きなエサにする方法もあります。

出典:Honda釣り倶楽部 STEP2、Honda釣り倶楽部 STEP4

カワハギの釣り方の手順は?

船長の合図で仕掛けを落とし、オモリが底に着いたら「タタキ→タルマセ→聞きアワセ」をくり返します。誘い方はたくさんありますが、慣れないうちはこの1つを覚えれば十分です。

  • 1. 落とす:クラッチを切り、真下かやや前に仕掛けを落とす。親指で軽くスプールに触れながら落とすと糸が絡みにくい
  • 2. タタキ:着底したら糸ふけを取り、竿を小刻みに上下させる。オモリを底に付けたまま、エサだけを踊らせるイメージ
  • 3. タルマセ:竿先を下げてミチイトをゆるめ、エサを吸い込みやすくする。長くゆるめすぎるとエサだけ取られる
  • 4. 聞きアワセ:竿をゆっくり持ち上げる。「カンカンッ」とアタリが出たら、強く合わせずそのまま頭上近くまで持ち上げて掛ける。変化がなければ2に戻る

エサがすぐ取られる・エサが残るときは?

エサが取られるときは動きを速く、エサが残るときは動きを遅くします。Honda釣り倶楽部の中級編では、エサの動きを5段階に分け、真ん中から始めて、取られるなら速い動き(オモリを底から離して小突く、上下の幅を加える)へ、残るならゆっくりした動き(中オモリを使ってエサを底で止める)へ変えていく考え方を紹介しています。

エサが全部取られる「ツンツルテン」はカワハギがいる証拠です。誘いを速くして、止める時間を短くしてみましょう。

出典:Honda釣り倶楽部 STEP3 基礎編、Honda釣り倶楽部 STEP4 中級編

掛かったカワハギはどう取り込む?

竿をほぼ水平に保ったまま、一定の速さで巻き上げ、そのまま抜き上げて手でつかみます。巻き方がぎこちないと途中でハリが外れやすくなります。30cmを超える大きなものはタモを使います。

  • ハリ先を毎回確かめる:1匹釣ったら、ハリ先を爪に立てて滑るならすぐ交換。1匹ごとにハリスごと替えると手返しも速くなる
  • 小さいものは逃がす:「ワッペン」と呼ばれる10cm程度の小型はリリースするのがマナー
  • ハリ外しを使う:魚に触らずワンタッチで外せるハリ外しがあると、すぐ次を落とせる。プライヤーも役立つ

出典:Honda釣り倶楽部 STEP3、Honda釣り倶楽部 釣り具

初心者がよくする失敗と対策は?

  • 聞きアワセで強く合わせる:ビシッと合わせると外れやすくなります。アタリが出たら、そのまま竿を持ち上げて掛けます
  • タルマセが長すぎる:糸がゆるんだままだとアタリが分からず、エサだけ取られます。ゆるめたら早めに聞きアワセに入ります
  • ハリ先が鈍ったまま使う:カワハギは掛かりにくくなります。爪に立てて確かめ、こまめに替えます
  • アサリが大きく垂れている:エサだけ取られる原因になります。水管→ベロ→ワタの順に小さくまとめます
  • オモリの号数が指定と違う:オマツリ(隣の人との糸絡み)の原因になります。船宿の指定を守ります

出典:Honda釣り倶楽部 STEP2、Honda釣り倶楽部 STEP3、山下丸

船に乗るときの安全と、持ち帰りの注意は?

小型船舶の乗船者には、国土交通省がライフジャケットの着用を義務付けています(平成30年2月から)。国の安全基準に適合したものには桜マークがあります。山下丸も「ライフジャケットは全員着用」「国土交通省認証・Aタイプ」と案内しています(国土交通省)。選び方は船釣りのライフジャケット比較にまとめています。

  • 寒さ対策:海の上は風をさえぎるものがなく、陸より寒いことが多い。波しぶきをかぶるので雨でなくてもレインウェアを用意し、足元は滑りにくい長靴に。船釣りの防寒着比較・冬の釣り用グローブ比較も参考にしてください
  • 船上でのマナー:山下丸では釣り座とキャビン内での喫煙を断っています。船宿ごとのルールに従いましょう
  • 持ち帰り:釣ったカワハギは海水を入れたバケツに入れ、ある程度釣れたらナイフでエラから斜め前に切って締め、バケツで血抜きしてからクーラーへ。身や肝に血が回らずおいしく食べられます

出典:国土交通省 ライフジャケットの着用義務拡大、山下丸 トップページ、Honda釣り倶楽部 STEP1、Honda釣り倶楽部 STEP3

このブログのカワハギの釣行記

このブログには、カワハギを狙った過去の釣行記もあります。あわせてどうぞ。

まとめ

船のカワハギ釣りは、1.8m前後のカワハギ竿と小型リール、PE1.5号前後に、市販の3本バリ仕掛けと船宿指定のオモリがあれば始められます。アサリは水管→ベロ→ワタの順に小さくまとめ、誘いは「タタキ・タルマセ・聞きアワセ」から。ハリ先はこまめに確かめて替えましょう。

オモリの号数や料金、エサの有無は船宿ごとに違うので、予約のときに必ず確認してください。

よくある質問(FAQ)

カワハギ釣りのオモリは何号を使う?

船宿の指定に従います。久比里の山下丸は2026年10月時点で25号と30号の両方を用意するよう案内しており、11月1日からは30号に統一としています。Honda釣り倶楽部の入門記事も、25号と30号を2〜3個ずつそろえるよう勧めています。

カワハギのエサは自分で用意する?

船宿によります。山下丸のカワハギ船は、料金にむき身アサリ(11,000円)または殻付きアサリ(10,000円)が含まれています(税込、2026年10月27日確認)。売っていない船宿では、釣りエサ用の冷凍アサリを持って行きます。

初心者に向いているカワハギ仕掛けは?

ハリ付きの3本バリ胴付き仕掛けで、ハリを替えやすいものが扱いやすいです。たとえばダイワ カワハギ仕掛3本 SSはハリス止め付きで、メーカー希望本体価格(税抜)は820円です(2026年10月27日時点)。替えバリも多めに持って行きましょう。

カワハギ竿はほかの竿で代用できる?

Honda釣り倶楽部の入門記事では、穂先が柔らかくバットがしっかりした1.8m程度のカワハギ専用竿をすすめています。まず試すなら船宿のレンタルを使う方法もあります。買うならカワハギ竿比較の「オールラウンド」番手を基準にしてください。

カワハギは何月が釣りやすい?

東京湾では秋から冬がメインの時期で、Honda釣り倶楽部の入門記事も冬の釣り物として紹介しています。山下丸は7・8月にもショート船を出しています。出船状況は船宿の公式サイトの釣果欄で確認するのが確実です。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。