この記事の結論

  • ワラサ・イナダのコマセ釣りは、テンビンにコマセビシを付け、長いハリスの先のオキアミをコマセの帯に同調させて食わせる船釣りです。関東では60cmを超えるとイナダからワラサと呼ばれます(ダイワ)
  • ワラサ狙いの基本はPE4号以上を巻けるリール+ハリス8号以上、中〜大型テンビンとコマセビシ、クッションゴム(ダイワ ワラサ X の解説)。相模湾・平塚のイナダ五目船はハリス3〜5号・ビシ50〜80号のライトな仕掛けです
  • タナは船長の指示ダナより仕掛けの長さ分ビシを落とし、3〜4回コマセを振りながら指示ダナまで巻き上げて待つ。ビシを指示ダナより下げないのが乗合船のマナーです
  • 料金は、平塚の庄三郎丸イナダ船が12,000円(アミコマセ付き)、庄治郎丸ライトイナダ五目船が11,000円(予約あり)(2026年11月2日に公式で確認)

秋から冬にかけて、相模湾や東京湾の乗合船でにぎわうのがワラサ・イナダのコマセ釣りです。群れがコマセに反応すると次々に竿が曲がり、青物らしい強い引きを手軽に味わえます。一方で、ハリスが長い仕掛けの扱いや、タナの取り方、ドラグの設定を知らないと、オマツリやハリス切れで終わってしまうこともあります。

この記事では、ダイワのワラサ専用竿「ワラサ X」の製品ページにある釣り方解説と、平塚の船宿2軒(庄三郎丸・庄治郎丸)の公式情報をもとに、ワラサ・イナダのコマセ釣りの時期・料金・道具・仕掛け・タナの取り方・やり取りを、初めての人向けに順番にまとめます。数字には出典と確認日を付けています。

ワラサとイナダの違いは?どんな釣り?

どちらもブリの若魚で、関東では60cmを超えるとイナダからワラサと呼ばれます。ダイワは、イナダと呼ぶには大きく、ワラサと呼ぶには小さい中間サイズを「イナサ」と呼ぶこともあり、このサイズも含めてワラサ釣りが楽しまれていると説明しています。

船のコマセ釣りでは、テンビンの先にオキアミやアミエビ(コマセ)を詰めたビシを付け、その下に長いハリスとハリを結びます。指示されたタナでコマセを振り出し、コマセの帯の中にハリのエサ(オキアミなど)を漂わせて食わせます。

項目ワラサ狙い(専用タックル)イナダ五目(ライト仕掛け)
大きさの目安60cm超(関東の呼び名)60cm以下
道糸PE4号以上を巻けるリールPE3〜6号(庄三郎丸)
ハリス8号以上が基本3〜5号(庄治郎丸)、4〜5号(庄三郎丸)
ビシ(オモリ)中〜大型テンビン+コマセビシ。サイズは船宿に相談オモリ50号(庄治郎丸)、サニービシ60〜80号(庄三郎丸の仕掛け図)
ねらい時合に一斉に食うワラサを強引に取り込むイナダ・アジ・マダイなどの五目

出典:ダイワ ワラサ X 製品ページ(釣り方解説)、庄三郎丸 仕掛け図、庄治郎丸 料金・予約・仕掛け(2026年11月2日確認)

ワラサ・イナダはいつ・どこで釣れる?

ダイワは、シーズンを夏から冬、釣り場を駿河湾〜東京湾の各地としています。東京近郊の港からも多くの乗合船が出ています。ワラサの群れが入ってきてコマセに反応しだすと、高い確率で釣れるようになるとしています。

  • 年によってパターンが変わるので、船宿の釣果情報を参考にするよう、ダイワは案内しています
  • 平塚港の庄三郎丸は、11月2日〜9日に「イナダ五目船」を出船予定としています(2026年11月2日時点のトップページ)。10月30日・31日の釣果ではワラサ0〜2本、11月1日はワラサがバラシのみで、カンパチ・アジ・ハナダイなどが混じっています
  • 庄治郎丸(平塚)は「ライトイナダ五目船」を乗合で出しています

出典:ダイワ ワラサ X、庄三郎丸 トップページ(出船予定・釣果)、庄治郎丸 料金・予約・仕掛け(2026年11月2日確認)

ワラサ・イナダ船の料金はいくら?道具は借りられる?

平塚のイナダ船は、コマセ付きで11,000〜12,000円が目安です(下の2軒、2026年11月2日に公式で確認)。どちらも公式の料金表に税込・税別の表記はありません。

船宿(港)乗合料金含まれるものレンタル・その他
庄三郎丸(平塚港)イナダ 12,000円アミコマセ付き女性・学生・子どもの割引あり(公式の料金表で確認)。価格は予告なく変わることがあると明記
庄治郎丸(平塚港)ライトイナダ五目船 11,000円(予約あり)/11,500円(予約なし)。大学生・女性・高校生まで 8,500円撒きエサは乗船料金に含む(釣り物によって別料金の場合あり)。氷は角氷300円・バラ氷100円竿・手巻リールセット1,000円、竿・電動リールセット2,500円、コマセカゴ・天秤セットは無料貸し出し(紛失時2,500円)。集合は出船の1時間前

出典:庄三郎丸 料金、庄治郎丸 料金・予約・仕掛け(2026年11月2日確認)

出船時間は時期で変わります。庄三郎丸は11月4日から全船6時30分出船と案内しています。予約のときに、出船時間・集合時間、ビシ(オモリ)の号数、ハリスの太さ、レンタルの有無を確認しておきましょう。

ワラサのコマセ釣りに必要な道具は?

竿・両軸リール(電動を含む)・PEライン・テンビン・コマセビシ・クッションゴム・ハリス仕掛けが基本です。ダイワは、ほかにロッドホルダーも必要としています。

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出典:ダイワ ワラサ X、庄三郎丸 仕掛け図、庄治郎丸 料金・予約・仕掛け(2026年11月2日確認)

ダイワは、ワラサはライトタックルでもドラグを効かせれば十分狙える魚だとしながら、釣り人が多い乗合船ではオマツリを避けるため、パワーに余裕のあるタックルが必要だと説明しています。

竿はどれを選ぶ?

ワラサをねらうなら、ワラサ専用竿か、錘負荷に船のビシの号数が入るパワーのある船竿が目安です。ダイワのワラサ専用竿の仕様は次のとおりです。

製品(メーカー・品番)全長自重錘負荷調子メーカー希望本体価格
ダイワ ワラサ X(240)Amazon|楽天|Yahoo!2.4m240g50〜150号64調子23,500円(税抜)

出典:ダイワ ワラサ X 製品スペック(2026年11月2日確認)

ダイワは、食い渋りやマダイ狙いになることもあるので、1本で対応するには食わせやすい柔軟さも要るとし、余裕があればマダイ専用竿とワラサ用のパワーロッドを両方用意することもすすめています。イナダ五目でウィリーをシャクるなら、庄三郎丸は2.1m・オモリ負荷30〜50号・7:3か6:4調子の竿をすすめています。

ワラサ・イナダの仕掛けはどんな形?

道糸の先にテンビン、テンビンの片側にコマセビシ、もう片側にクッションゴムとハリスを付ける「テンビン仕掛け」です。庄三郎丸のイナダ仕掛け図の数値は次のとおりです。

部分庄三郎丸のイナダ仕掛け図
テンビン30〜40cmの片テンビン
ビシサニービシ60〜80号
クッションゴム太さ2mm・長さ50cm
仕掛けの全長2.5〜3.5m
ハリス4〜5号
ハリグレ9〜10号。いちばん下はオキアミの一匹掛け、上の2本はウィリー(グリーン・ピンク・白など)

出典:庄三郎丸 仕掛け図(イナダ)(2026年11月2日確認)

  • ワラサがメインの船では、ダイワが基本とするハリス8号以上を使います。ダイワは、食いの良いときは太めのハリスを使い、ドラグも強めに設定するとしています
  • コマセビシのサイズ、ハリスの号数と長さは、船や状況で変わるので船宿と相談が必要です(ダイワ)
  • 庄三郎丸は、時期や状況に合った仕掛けを店頭で販売しています。迷ったら船宿の仕掛けを使うのが確実です

ワラサ・イナダの釣り方の手順は?タナはどう取る?

「指示ダナより仕掛けの長さ分ビシを落とす → 3〜4回コマセを振りながら指示ダナまで巻き上げる → 待つ → 2〜3分で回収して点検」の繰り返しです。ダイワの解説を順番にまとめます。

  1. 船長から指示の出たタナより、仕掛けの長さの分だけビシを深く落とす
  2. 指示ダナまで、3〜4回に分けてコマセを振りながら巻き上げて待つ
  3. 長いハリスの先のエサが落ちてタナに入るまでは時間がかかる。ある程度待ったら、竿を振り上げてからゆっくり竿先を下げる誘いを入れてもよい。船長から「良い反応が出ている」などのアナウンスがあったときも誘いを入れる
  4. 2〜3分たったら仕掛けを回収し、エサとコマセを確認する。コマセが残っていればもっと出るように調整する
  5. エサ取りが多いときは、ビシの回収を早めにする、待つタナを上げるなどの工夫をする

ビシを指示ダナより下げない。ダイワは、ビシを指定のタナより下げると船全体のコマセのポイントがずれて釣りにくくなるので必ず避けるよう書いています。

タナの数え方も確認しておきましょう。庄三郎丸はマダイ船の案内で、タナは水面からビシまでの「上からの指示ダナ」が基本で、道糸は10mと1mごとにマークが付いたものを必ず使い、リールのカウンターは正確さに欠けるとしています。イナダ船でも、指示ダナの数え方は乗船時に船長に確認してください。

出典:ダイワ ワラサ X(釣り方)、庄三郎丸 仕掛け図(2026年11月2日確認)

ワラサが掛かったらどうやり取りする?

掛かった直後の走りは竿を立ててドラグでかわし、そのあとはなるべく糸を出さずに一気に巻き上げます。

  • ダイワは、魚がこちらを向いていれば走れないので上がってくるが、弱気で糸を出すと向きを変えて一気に走られると説明しています
  • 魚を不用意に走らせると、オマツリを起こして自分が取り込めないだけでなく、船全体の迷惑になります(ダイワ)
  • 水面近くまでビシが上がったら、ビシをオケか船の中に入れ、ハリスをたぐってタモに誘導します。ワラサは水面でも走るので、たぐるときはすぐにハリスを手放せるようにしておきます(ダイワ)
  • 庄三郎丸はマダイの案内で、タナを取ったら必ずドラグを調整し、ポンピングでのやり取りはバラシやハリス切れの原因になるので、竿を45度に立てたままゆっくり巻くことをすすめています。ドラグの強さは、ねらう魚とハリスの太さに合わせて船長に相談してください

出典:ダイワ ワラサ X(釣り方)、庄三郎丸 仕掛け図(2026年11月2日確認)

ワラサ・イナダ釣りでよくある失敗と対策は?

よくある失敗対策
ビシを指示ダナより深くして待ってしまう仕掛けの長さ分だけ落とし、指示ダナまで巻き上げてから待つ。ビシは指示ダナより下げない
コマセが出ていない・エサが残ったまま2〜3分で回収して点検し、コマセが残っていればビシの出方を調整する
エサ取りにエサを取られる回収を早める、待つタナを上げる
掛かったあとに走られてオマツリ最初の走りは竿を立ててドラグでかわし、そのあとは糸を出さずに巻き上げる
取り込み直前の水面でバラすビシを船内に入れ、ハリスをたぐってタモへ。すぐ手放せるようにたぐる
ハリスの太さ・ビシの号数が船と合わない予約時に船宿に確認する。迷ったら船宿の仕掛けを使う

出典:ダイワ ワラサ X(釣り方)、庄三郎丸 仕掛け図(2026年11月2日確認)

ワラサ・イナダ釣りで気を付ける安全とマナーは?

小型船舶の乗船者には、国土交通省がライフジャケットの着用を義務付けています(平成30年2月から)。国の安全基準に適合したものには桜マークが付いています。乗合船では船宿の指定に従って着用してください(国土交通省)。

  • ハリスをたぐって取り込むときは、手や指に巻き付けないようにします(ダイワは、たぐる際はすぐに手放せるようにと案内)
  • 庄治郎丸は、当日の無断キャンセルなど悪質な場合はキャンセル料をいただくとしています。予約・キャンセルは船宿のルールに従ってください
  • 寒い時期の服装は冬の船釣りの寒さ対策、持ち物は船釣りの持ち物リストを参考にしてください

ライフジャケットの選び方は船釣りのライフジャケット比較にまとめています。

出典:国土交通省 ライフジャケットの着用義務、ダイワ ワラサ X、庄治郎丸 料金・予約・仕掛け(2026年11月2日確認)

このブログのイナダ船の釣行記

このブログには、たぬきが平塚・庄三郎丸のイナダ五目船にジギングで乗った釣行記があります。コマセ釣りとは釣り方が違いますが、船の雰囲気の参考にどうぞ:庄三郎丸のイナダ五目船にジギングで乗ってみた。生きエサで青物をねらった東京湾でアジ泳がせ青物(2022/6/27)もあります。

まとめ

  • ワラサ・イナダのコマセ釣りは、テンビン+コマセビシ+長いハリスで、コマセの帯にエサを同調させる釣り
  • ワラサ狙いはPE4号以上・ハリス8号以上が基本(ダイワ)。平塚のイナダ五目はハリス3〜5号・ビシ50〜80号
  • 指示ダナより仕掛けの長さ分落とし、3〜4回コマセを振りながら指示ダナまで巻き上げて待つ。ビシは指示ダナより下げない
  • 掛かったら最初の走りはドラグでかわし、そのあとは糸を出さずに巻き上げる
  • 料金は庄三郎丸イナダ12,000円(アミコマセ付き)、庄治郎丸ライトイナダ五目11,000円(予約あり)。2026年11月2日確認

よくある質問(FAQ)

ワラサとイナダは何cmで呼び名が変わる?

ダイワの解説では、関東では60cmを超えるとイナダからワラサと呼ばれます。その中間サイズを「イナサ」と呼ぶこともあります。

ワラサのハリスは何号?

ダイワはワラサ狙いのハリスを8号以上が基本としています。平塚のイナダ五目船ではハリス3〜5号(庄治郎丸)、4〜5号(庄三郎丸の仕掛け図)が使われています。船や状況で変わるので、予約時に船宿に確認してください。

ワラサ釣りに電動リールは必要?

必須ではありません。ダイワはPE4号以上を巻けるリールを基本とし、庄三郎丸のイナダ船は小〜中型の両軸リールを案内しています。庄治郎丸のように竿・電動リールセットを借りられる船宿もあります(2,500円)。

コマセはどれくらい振ればいい?

ダイワの解説では、指示ダナより仕掛けの長さ分ビシを落とし、指示ダナまで3〜4回に分けてコマセを振りながら巻き上げます。2〜3分で回収し、コマセが残っていればビシの出方を調整します。

初心者でもワラサは釣れる?

釣れます。ダイワは、ワラサの群れがコマセに反応しだすと高い確率で釣れるようになるとしています。ただし年によってパターンが変わるので、船宿の釣果情報を見て出かけるのがおすすめです。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。