この記事の結論

  • 冬の船釣りの防寒着は、防水透湿生地の中綿入り上下(防寒スーツ)を選ぶのが基本です。冬はこれが雨具も兼ねます。
  • 最初の1着は、メーカー希望本体価格(税別)2万円台のシマノ RB-077Yかダイワ DW-3526が候補です(2026年10月時点)。
  • 寒がりなら中綿を増やしたダイワ DW-3426、コマセや魚の血で汚れる釣りならPU素材のダイワ DW-6026、乗る回数が多く蒸れが気になるならGORE-TEXのダイワ DW-1926です。

冬の乗合船は、陸の釣りより風と波しぶきをまともに受けます。手持ちのダウンジャケットで乗ってしまい、しぶきで濡れて冷えた、という話もよく聞きます。

この記事では、ダイワとシマノの2026年10月時点の現行品から、船釣りで使える防寒スーツ(中綿入りの防水ウェア上下)を価格帯別に比べます。価格はすべてメーカー公式サイトのメーカー希望本体価格(税別)です。

船釣りの防寒スーツ比較表(ダイワ・シマノ、2026年10月時点)

税別2万円台から15万円台まで、価格帯は大きく4つに分かれます。まず全体を見てから、自分の釣りに合う価格帯を選ぶのが近道です。

製品(メーカー・品名・品番)メーカー希望本体価格(税別)表地の素材特徴(公式の説明から)
シマノ ベーシックインサレーション レインスーツ 01 RB-057X23,000〜26,000円(カラーで異なる)防水透湿(シマノ独自基準ドライシールド)化繊中綿 身頃120g/㎡。ライフジャケット着用時も使いやすいポケット配置
シマノ ベーシックハイロフト レインスーツ 01 RB-077Y28,000〜32,000円(カモ柄は32,000円)防水透湿(ドライシールド)化繊中綿を前モデル比116%に増量。身頃140g/㎡
ダイワ DW-3526 RAINMAX ウインタースーツ28,400円RAINMAX 2層(防水透湿)ダイワの定番防寒スーツ。ストレッチ性のある生地。M〜4XL
ダイワ DW-3426 RAINMAX ハイロフトウインタースーツ42,000円RAINMAX 2層(防水透湿)中綿量が通常の1.2倍。サスペンダー付きパンツ
ダイワ DW-6026 PUオーシャンウィンタースーツ46,500円ポリウレタン防水素材汚れが付きにくい。公式で「船釣りに最適」。チェストハイパンツ
ダイワ DW-1926 GORE-TEX バーサタイルウィンタースーツ56,000円GORE-TEX 2層定番のGORE-TEX防寒スーツ。M〜4XL
ダイワ DW-1126 GORE-TEX ウィンターサーモスーツ124,000円GORE-TEX(厚みの異なる2種類)遠赤外線のDANROTECH綿を背面に使用
シマノ リミテッドプロ ゴアテックス ダウンシステムスーツ RB-130Y159,000円ゴアテックス 2L着脱できるダウンのミドラー上下付き(夏以外の3シーズン対応)

出典:ダイワ 防寒レインウェア一覧、シマノ RB-057X、シマノ RB-077Y、シマノ RB-130Y

同じ価格帯なら、シマノは中綿の量(g/㎡)を、ダイワは中綿の量の比率(DW-3426は1.2倍)を公表しています。耐水圧や透湿度の数値は両社で同じ条件の比較が公表されていないため、この記事では比べていません。

船釣りの防寒着は何を選べばいい?

答えは「防水透湿の生地に中綿が入った上下セット(防寒スーツ)」です。船の上では風・しぶき・雨を同時に受けるので、普段着のダウンより、濡れに強いウェアが向いています。

ダウンより化繊の中綿が向いている理由は?

シマノは公式の説明で、化繊インサレーション(化学繊維の中綿)は「ダウンと比較して濡れてもボリュームを保ちやすく、乾きも速い」としています。しぶきを浴びる船の上では、この扱いやすさが効きます。今回の比較でダウンを使っているのは最上位のRB-130Y(ミドラー部分)だけです。

ライフジャケットとの相性は確認した方がいい?

はい。ライフジャケットは防寒着の上から着けるので、着ぶくれした状態でベルトが締められるか、ポケットに手が届くかを確認しておくと安心です。シマノのRB-057X・RB-077Yは、腰巻・肩掛け・固形式のどのライフジャケットを着けてもメインポケットに手が届く配置だと公式に書かれています。

船で使えるライフジャケットの種類は 船釣りのライフジャケット比較(桜マーク・タイプA) にまとめています。

サイズはどう選ぶ?

中にフリースなどを着込む前提で、普段着より少しゆとりのあるサイズを選ぶ人が多いです。ダイワ・シマノとも公式の製品ページにサイズごとの寸法表があるので、手持ちの服の身幅・股下と比べてから選ぶと失敗が減ります。

税別2万円台:最初の1着ならどれ?

初めて冬の乗合船に乗るなら、まずはこの価格帯で十分に候補が見つかります。防水透湿の生地と中綿という基本は、上の価格帯と同じです。

シマノ ベーシックハイロフト レインスーツ 01 RB-077Y

化繊の中綿を前モデル比116%に増やした、シマノのベーシックモデルです。身頃140g/㎡・腕や脇まわり120g/㎡・フード80g/㎡と部位ごとに量を変え、汗をかきやすい脇下には入れない設計です。メーカー希望本体価格は28,000円(税別、カモ柄は32,000円)です。

シマノ ベーシックハイロフト レインスーツ 01 RB-077Y

シマノ ベーシックハイロフト レインスーツ 01 RB-077Y

シマノ ベーシックインサレーション レインスーツ 01 RB-057X

RB-077Yより中綿が少なめ(身頃120g/㎡・腕など100g/㎡)で、価格は23,000〜26,000円(税別)です。止水ファスナーや、静電気を逃がすテープも付いています。真冬の早朝便より、秋口から初冬や、関東の日中便が中心の人に向きます。

シマノ ベーシックインサレーション レインスーツ 01 RB-057X

シマノ ベーシックインサレーション レインスーツ 01 RB-057X

ダイワ DW-3526 RAINMAX ウインタースーツ

ダイワ独自の防水透湿素材RAINMAX(レインマックス)の2層生地を使った、定番の防寒スーツです。2026年9月発売、メーカー希望本体価格は28,400円(税別)。サイズがM〜4XLまであるので、体格の大きい人も選びやすいモデルです。

ダイワ DW-3526 RAINMAX ウインタースーツ

ダイワ DW-3526 RAINMAX ウインタースーツ

出典:シマノ RB-077Y、シマノ RB-057X、ダイワ DW-3526

税別4万円台:寒がり・汚れる釣りならどれ?

ダイワ DW-3426 RAINMAX ハイロフトウインタースーツ

ダイワの同じシーズンの防寒ラインナップと比べて、中綿量を120%にした暖かさ重視のモデルです。袖口からの浸水を減らす内袖のカフス、ずり落ちにくいサスペンダー付きのパンツを備えます。2026年10月発売、42,000円(税別)。寒さに弱い人や、真冬の早朝便が多い人向きです。

ダイワ DW-3426 RAINMAX ハイロフトウインタースーツ

ダイワ DW-3426 RAINMAX ハイロフトウインタースーツ

ダイワ DW-6026 PUオーシャンウィンタースーツ

表地が汚れの付きにくいポリウレタン(PU)防水素材で、ダイワは「魚の血やコマセなどで汚れやすい船釣りに最適」と説明しています。パンツは胸まで覆うチェストハイ形状です。2026年10月発売、46,500円(税別)。コマセ釣りや、魚を多く締める釣りに向きます。なお、公式の説明は防汚性と防水性が中心で、透湿性については書かれていません。

ダイワ DW-6026 PUオーシャンウィンタースーツ

ダイワ DW-6026 PUオーシャンウィンタースーツ

出典:ダイワ DW-3426、ダイワ DW-6026

GORE-TEXの防寒スーツは必要?

毎週のように乗る人や、船上で動き回って汗をかく人には、GORE-TEX(ゴアテックス)のモデルが選択肢になります。GORE-TEXは米ゴア社の防水透湿素材で、ダイワは「衣服内の蒸れを積極的に排出」すると説明しています。年に数回の釣行なら、まずは2万円台のモデルで足ります。

ダイワ DW-1926 GORE-TEX バーサタイルウィンタースーツ

GORE-TEXの2層生地に中綿を入れた、ダイワの定番GORE-TEX防寒スーツです。ポケットは止水ファスナー付きで、撥水剤はフッ素フリー。2026年9月発売、56,000円(税別)です。

ダイワ DW-1926 GORE-TEX バーサタイルウィンタースーツ

ダイワ DW-1926 GORE-TEX バーサタイルウィンタースーツ

10万円を超える上位モデルは何が違う?

ダイワ DW-1126(124,000円・税別)は、厚みの違う2種類のGORE-TEX生地と、遠赤外線で体温を逃がしにくくするDANROTECH(ダンロテック)綿を組み合わせたモデルです。シマノ RB-130Y(159,000円・税別)は、ダウンと化繊を組み合わせたミドラー(中間着)の上下が付き、外せば秋や春にも使えます。どちらも価格に見合う装備ですが、最初の1着に選ぶ必要はありません。

シマノ リミテッドプロ ゴアテックス ダウンシステムスーツ RB-130Y

シマノ リミテッドプロ ゴアテックス ダウンシステムスーツ RB-130Y

出典:ダイワ DW-1926、ダイワ DW-1126、シマノ RB-130Y

用途別:結局どれを選べばいい?

  • 初めての冬の船釣り・予算を抑えたい:シマノ RB-077Y(28,000円〜)かダイワ DW-3526(28,400円)
  • 秋口〜初冬が中心で、とにかく安く:シマノ RB-057X(23,000円〜)
  • 寒がり・真冬の早朝便が多い:ダイワ DW-3426(42,000円)
  • コマセ釣り・魚の血で汚れやすい:ダイワ DW-6026(46,500円)
  • 乗る回数が多く、蒸れが気になる:ダイワ DW-1926(56,000円)
  • 1着で秋から春まで通したい:シマノ RB-130Y(159,000円)

価格はすべて2026年10月時点のメーカー希望本体価格(税別)です。販売店の実売価格は異なります。

冬の船釣りで防寒着と一緒に気をつけることは?

2018年2月から、小型船舶の船室外にいる人は「桜マーク」付きライフジャケットの着用が義務です。防寒着を着ていても省略できません。ライフジャケットは防寒着の上から着け、ベルトを締めた状態で動けるか乗船前に確認してください。

出典:国土交通省 ライフジャケットの着用義務

まとめ

冬の船釣りの防寒着は、防水透湿の中綿入り上下(防寒スーツ)を選べば、風・しぶき・雨をまとめて防げます。最初の1着は税別2万円台のシマノ RB-077Yかダイワ DW-3526、寒がりならDW-3426、汚れる釣りならDW-6026が候補です。ライフジャケットは必ず防寒着の上から着けてください。

よくある質問(FAQ)

防寒スーツがあればレインウェアは別にいらない?

冬はいりません。今回紹介した防寒スーツはどれも防水素材なので、雨具を兼ねます。中綿のない春・秋用のレインウェアは 釣り用レインウェアの選び方 にまとめています。

ダイワのRAINMAXとGORE-TEXは何が違う?

RAINMAXはダイワ独自の防水透湿素材、GORE-TEXは米ゴア社の防水透湿素材です。同じダイワの防寒スーツでも、RAINMAXのDW-3526は28,400円、GORE-TEXのDW-1926は56,000円(いずれも税別)と価格差があります。両者の透湿度などの数値はメーカーから同じ条件で公表されていないため、この記事では比較していません。

防寒スーツのサイズは大きめを選ぶべき?

中に重ね着をするので、普段着よりゆとりのあるサイズを選ぶ人が多いです。メーカー公式のサイズ表で身幅・股下を確認し、できれば重ね着した状態で試着してください。

ダウンジャケットで船に乗ってもいい?

乗ること自体はできますが、しぶきや雨で濡れると保温力が落ちやすくなります。シマノは化繊の中綿について「ダウンと比較して濡れてもボリュームを保ちやすく、乾きも速い」と説明しており、船の上では防水の防寒スーツの方が扱いやすいです。

ABOUT ME
たぬき
釣りが趣味のアラサーです。外房ヒラマサ、サーフ、湾奥シーバス、芦ノ湖のレイクジギングなどなど。好きな言葉は「コスパ最強」。2級小型船舶免許、PADI AOW持ってます^^ twitterもやってます。ぜひフォローしてください^^