この記事の結論

  • 釣り用プライヤーは、使うルアーのスプリットリングの号数(#)に合うものを選ぶのが基本です。メーカーは製品ごとに対応するリングの号数を公表しています。
  • ライトゲーム(#00〜3前後)ならシマノ ミニリングプライヤー CT-544Z(3,050円)かダイワ フィールドプライヤー3(2,840円)、シーバス・ショアの中型(#2〜8前後)ならシマノ MDプライヤー CT-551Z(3,900円)、ショアジギング・オフショア(#5〜11)ならシマノ パワープライヤー CT-561Z(4,750円)かダイワ アルミプライヤーα200H ロック BG(5,680円)が候補です。
  • 価格はすべてメーカーの本体価格(税別)、2026年10月時点です。軽さ重視ならアルミのダイワ α200H(約135g)、迷ったら対応リングの幅が広い中型を1本、と考えると選びやすくなります。

ルアーのフック交換やスプリットリングの付け替え、ラインのカット、魚からのハリ外し。釣り用プライヤーは毎回使う道具なのに、「どの大きさを買えばいいのか」が分かりにくい道具でもあります。

この記事では、シマノとダイワの現行プライヤー11品を、メーカー公式の仕様(対応スプリットリング・全長・自重・価格)だけで比べました。号数別の選び方と、釣りのジャンル別のおすすめをまとめています。

釣り用プライヤーは何で選ぶ?いちばん大事なのはスプリットリングの号数

最初に見るのは「対応スプリットリング」の号数です。スプリットリングは数字が大きいほど太く大きくなり、リングを開く先端(スプリットリングオープナー)の大きさが合わないと、開きにくかったりリングを傷めたりします。

たとえばシマノは、パワープライヤー CT-561Zを「#5〜11サイズのスプリットリングに対応する大型プライヤー」、ミニリングプライヤー CT-544Zを「#00〜3までのリングを開閉しやすい小型のプライヤー」と説明しています。使っているルアーのパッケージやスプリットリングの袋で、号数を確認しておきましょう。

ほかに比べるポイントは次の4つです。

  • ラインカッター:今回の11品はすべて公式でPEラインのカットに対応しています。ダイワ アルミプライヤーα200H ロックはタングステン製の刃、シマノ ADプライヤーはステンレスの板材を使った刃です
  • 重さ・長さ:長いほど力をかけやすく、短いほど携帯しやすくなります。ダイワは自重を公表しており、アルミのα200H ロックは約135g、ステンレスのステンコアプライヤー 220Hは約200gです
  • 錆びにくさ:海で使うなら、フッ素コーティング(フッ素加工・フッ素塗装)と公式に書かれたものが安心です
  • ロック機構と落下防止:閉じたまま固定できるロックや、尻手ロープ(落下防止のひも)を付ける穴があると、持ち運びや船の上で便利です

シマノ・ダイワのプライヤー11品の比較表

各社公式サイトの仕様を、対応スプリットリングの小さい順に並べました。

製品(メーカー・品名・品番)対応スプリットリング全長(寸法)自重本体価格(税別)
シマノ ミニリングプライヤー CT-544ZAmazon|楽天|Yahoo!#00〜3119×45×14mm公式に記載なし3,050円
ダイワ フィールドプライヤー3 130H/130HBAmazon|楽天|Yahoo!#00〜#7(オープナー2か所)130mm公式に記載なし2,840円
シマノ ADプライヤー CT-541ZAmazon|楽天|Yahoo!#1〜5(先端)157×50×14mm公式に記載なし3,350円
シマノ MDプライヤー CT-551ZAmazon|楽天|Yahoo!#2〜8162×50×14mm公式に記載なし3,900円
ダイワ アルミプライヤーα200H ロック LGAmazon|楽天|Yahoo!#2〜#7約200mm約135g(ケース付きは約190g)5,680円(ケース付き 6,800円)
ダイワ ステンコアプライヤー 190HAmazon|楽天|Yahoo!#3〜7190mm約160g5,100円
ダイワ ステンコアプライヤー 220HAmazon|楽天|Yahoo!#5〜9220mm約200g5,680円
シマノ パワープライヤー CT-561ZAmazon|楽天|Yahoo!#5〜11179×51×14mm公式に記載なし4,750円
シマノ パワープライヤー ベント CT-562ZAmazon|楽天|Yahoo!#5〜11(CT-561Zと同じ説明)179×51×14mm公式に記載なし4,800円
ダイワ アルミプライヤーα200H ロック BGAmazon|楽天|Yahoo!#5〜#11約200mm約135g(ケース付きは約190g)5,680円(ケース付き 6,800円)
シマノ オシアリミテッドプライヤー UD-211ZAmazon|楽天|Yahoo!先端 #3〜8、中央 #9〜11H50×178×22mm公式に記載なし39,800円(シルバー)/42,100円(オシアネイビー)

価格はシマノが「本体価格(税別)」、ダイワが「メーカー希望本体価格(税抜)」として公表している2026年10月時点の金額です。実際の販売価格は店によって異なります。シマノの寸法は公式スペック表の表記(長さ×幅×厚み)をそのまま載せています。

出典:シマノ ミニリングプライヤー、シマノ ADプライヤー、シマノ MDプライヤー、シマノ パワープライヤー、シマノ パワープライヤー ベント、シマノ オシアリミテッドプライヤー、ダイワ フィールドプライヤー3、ダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG、ダイワ アルミプライヤーα200H ロック BG、ダイワ ステンコアプライヤー

ライトゲーム・トラウトにはどれがいい?(#00〜3前後)

小さなリングを扱うなら、シマノ ミニリングプライヤー CT-544Zかダイワ フィールドプライヤー3が候補です。どちらも全長120〜130mmほどの小型で、ポケットやベストに入れやすいサイズです。

シマノ ミニリングプライヤー CT-544Z

シマノは「ライトショアソルト・トラウト・バスなどに適した、PEライン対応小型プライヤー」としています。対応は#00〜3で、フッ素コーティングとPEラインを切りやすいセレーション刃(ギザギザの刃)を採用し、スプリットリングオープナーの形とロック機構も見直されています。本体価格は3,050円(税別)です。

シマノ ミニリングプライヤー CT-544Z

シマノ ミニリングプライヤー CT-544Z

ダイワ フィールドプライヤー3 130H

先端に#00〜#2用、中央に#3〜#7用と、2つのスプリットリングオープナーを持つのが特長です。1本で#00〜#7まで対応するので、ライトゲームから小型のシーバスルアーまで使い回せます。さびに強いステンレス素材、PE・ナイロン・フロロに対応するラインカッター、片手で操作できるワンタッチストッパー、尻手ロープの取付穴付き。130HBは先端が見やすいベント(曲がった)仕様です。メーカー希望本体価格は2,840円(税抜)で、今回の11品でいちばん安価です。

ダイワ フィールドプライヤー3 130H

ダイワ フィールドプライヤー3 130H

出典:シマノ ミニリングプライヤー、ダイワ フィールドプライヤー3

シーバス・エギング・ショアの中型ルアーにはどれがいい?(#2〜8前後)

迷ったら、#2〜8に対応するシマノ MDプライヤー CT-551Zが基準になります。軽さを重視するならダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG、握りやすさと丈夫さならダイワ ステンコアプライヤー 190Hです。

シマノ MDプライヤー CT-551Z

シマノは「#2〜8のスプリットリングに対応する中型プライヤー」としており、PEラインを切れるラインカッターとフッ素加工を備えます。全長162mm、本体価格3,900円(税別)です。

シマノ ADプライヤー CT-541Z

ステンレスの板材を使い、シマノは「PEライン専用ハサミに迫る切れ味」と説明しています。先端のリングオープナーは#1〜5対応。ラインを切る回数が多い人向けの1本で、本体価格は3,350円(税別)です。

ダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG

アルミ製で約135gと軽く、#2〜#7の小型スプリットリングに対応します。タングステン製の刃でPEラインも切れ、フッ素塗装で錆びにくく汚れも落ちやすい仕様。ワンタッチのロック機構付きです。ラインカッター・ワンタッチロック・先端のステンレス部はダイワのアフターサービス(SLP)で対応可能とされています。メーカー希望本体価格は5,680円、専用ケース付きは6,800円(税抜)です。

ダイワ ステンコアプライヤー 190H

ステンレス素材の丈夫なプライヤーで、カーボン製のグリップとトリガー付きの握り(セーフティガード形状)で手が滑りにくいのが特長です。#3〜7対応、約160g、PEライン対応ラインカッター、フッ素塗装、尻手ロープ穴付き。メーカー希望本体価格は5,100円(税抜)です。

ダイワ ステンコアプライヤー 190H/220H(各種)

ダイワ ステンコアプライヤー 190H/220H(各種)

出典:シマノ MDプライヤー、シマノ ADプライヤー、ダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG、ダイワ ステンコアプライヤー

シーバスのタックル選びは シーバスロッド比較 もあわせてどうぞ。

ショアジギング・オフショアにはどれがいい?(#5〜11)

太いリングを開くなら、#5〜11対応のシマノ パワープライヤー CT-561Zかダイワ アルミプライヤーα200H ロック BGです。ジグのフック交換やアシストフックの付け替えで力が要る場面に向きます。

シマノ パワープライヤー CT-561Z/ベント CT-562Z

シマノは、リングに差し込みやすい鋭角部と、広く開いたまま作業しやすい鈍角部を組み合わせた「角度を2段階に変えた特殊なスプリットリングオープナー」を採用したとしています。ラインカッターはセレーションを設けた擦り切り構造でPEラインに対応、フッ素コーティングの耐錆仕様です。本体価格はストレートのCT-561Zが4,750円、ベントのCT-562Zが4,800円(税別)です。

ダイワ アルミプライヤーα200H ロック BG

#5〜#11の大型スプリットリングに対応し、ダイワは「オフショア全般・ショアジギング対応」「マグロ・ヒラマサ・GT対応」としています。アルミ製で約135gと、大型プライヤーとしては軽いのが強みです。PE対応のタングステン刃、フッ素塗装、ワンタッチロック付き。メーカー希望本体価格は5,680円、専用ケース付きは6,800円(税抜)です。

ダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG/BG(各種)

ダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG/BG(各種)

ダイワ ステンコアプライヤー 220H

ステンコアプライヤーの大きいサイズで、#5〜9対応、全長220mm、約200g。グリップは190Hと同じカーボン製・セーフティガード形状です。メーカー希望本体価格は5,680円(税抜)です(購入ボックスは上の190Hと同じ「各種」ページです)。

出典:シマノ パワープライヤー、シマノ パワープライヤー ベント、ダイワ アルミプライヤーα200H ロック BG、ダイワ ステンコアプライヤー

ロッド選びは ショアジギングロッド比較、ライトジギングロッド比較、SLJロッド比較 にまとめています。

4万円前後のシマノ オシアリミテッドプライヤーは何が違う?

シマノが「オフショアプライヤーのフラッグシップ」と位置づける上位モデルです。先端で#3〜8、中央で#9〜11Hの大型リングを扱え、1本で大小のリングに対応します。シマノは、力強いパワーブースター構造でPEラインだけでなくザイロン(アシストラインなどに使われる強い繊維)も切断でき、#7/0クラスの極太フックのバーブ(かえし)も潰せると説明しています。本体価格はシルバー39,800円、オシアネイビー42,100円(税別)で、大型魚のジギングを長く続ける人向けです。

シマノ オシアリミテッドプライヤー UD-211Z

シマノ オシアリミテッドプライヤー UD-211Z

出典:シマノ オシアリミテッドプライヤー

用途別:結局どれを選べばいい?

  • アジング・メバリング・トラウト(小さいリング):シマノ ミニリングプライヤー CT-544Z。1本で中型まで使いたいならダイワ フィールドプライヤー3
  • シーバス・エギング・ショアの中型ルアー:シマノ MDプライヤー CT-551Z。軽さ重視ならダイワ アルミプライヤーα200H ロック LG
  • PEラインをよく切る:シマノ ADプライヤー CT-541Z(ステンレス板材の刃)
  • ショアジギング・ジギング(太いリング):シマノ パワープライヤー CT-561Z。軽さ重視ならダイワ アルミプライヤーα200H ロック BG
  • マグロ・ヒラマサなど大型魚のオフショア:ダイワ アルミプライヤーα200H ロック BG(公式でマグロ・ヒラマサ・GT対応)、上位ならシマノ オシアリミテッドプライヤー UD-211Z

プライヤーを使うときに気をつけることは?

船の上や磯では、プライヤーを落とさない工夫を。海に落とすと回収できません。ダイワのステンコアプライヤーやフィールドプライヤー3のように尻手ロープの取付穴があるものは、ひもやコイル状のランヤードでベルトやライフジャケットにつないでおくと安心です。

  • 対応外の太いリングを無理に開かない:先端の変形や、リングで指をけがする原因になります。号数に合うプライヤーを使います
  • 魚からハリを外すとき:暴れる魚の口元に手を近づけすぎないよう、プライヤーで確実にハリをつかみます。フィッシュグリップを併用すると安全です
  • 使ったあとは真水で洗う:フッ素コーティングでも、海水や魚の血が付いたまま放置しないほうが長持ちします。乾かしてから収納します

ラインの結束で使う道具は 締め込み棒・ラインブレーカーの記事、スナップやサルカンとの結び方は リーダーとスナップ、サルカンとの結束方法 でも紹介しています。

まとめ

釣り用プライヤーは、使うスプリットリングの号数に合うものを選べば大きく外しません。小型(#00〜3)ならシマノ ミニリングプライヤー、中型(#2〜8)ならシマノ MDプライヤー、大型(#5〜11)ならシマノ パワープライヤーが3,000〜4,000円台(税別)の基準です。

軽さを取るならアルミのダイワ アルミプライヤーα200H ロック(約135g)、握りやすさならダイワ ステンコアプライヤー、価格を抑えて幅広いリングに使うならダイワ フィールドプライヤー3(#00〜#7、2,840円・税抜)が選択肢になります。

よくある質問(FAQ)

釣り用プライヤーは1本で足りる?

使うルアーのリングの号数がそろっていれば1本で足ります。ライトゲームとショアジギングのように号数が大きく違う釣りをするなら、小型と大型の2本に分けるほうが作業しやすくなります。

普通のペンチやラジオペンチではだめ?

ハリを外す、オモリをつぶすといった作業はできますが、スプリットリングを開くオープナーや、PEラインを切れる刃は付いていません。ルアー釣りでリングの交換やPEラインのカットをするなら、釣り用プライヤーが便利です。

アルミとステンレスのプライヤーは何が違う?

アルミは軽く、ダイワ アルミプライヤーα200H ロックは約135gです。ステンレスは丈夫で、同じダイワのステンコアプライヤー 220Hは約200gあります。持ち歩く時間が長いならアルミ、力をかける作業が多いならステンレス、と考えると選びやすいです。

PEラインはプライヤーで切れる?

今回比べた11品は、すべてメーカーがPEラインのカットに対応すると公表しています。ただし刃は使ううちに切れ味が落ちるので、ダイワ アルミプライヤーα200H ロックのように刃などの部品をアフターサービスで対応できるモデルもあります。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。