この記事の結論

  • 船用PEラインは、号数をロッドの適合PEと船宿の指定で決め、10m×5色のカラーマーキングが付いたものを選ぶのが基本です。今回の13品はすべて10m×5色のマーキング付きです。
  • 価格を抑えるならシマノ タナトル4(300m 2,500円)、8本編みの基準ならシマノ タナトル8(300m 4,200円)かダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²(300m 4,150円)、タイラバ専用ならダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2(0.6〜1.5号)が候補です。
  • 価格はメーカー希望本体価格/本体価格(税別)、2026年10月時点。強力(lb・kg)は各メーカーの公表値で、測り方がメーカーごとに違うため、シマノとダイワの数字は同じ物差しで比べないでください。

タイラバやジギングを始めるとき、ロッドとリールは決めても「PEラインは何を何号巻けばいいのか」で迷う人は多いです。ラインは消耗品なので、高いものを選べば正解というわけでもありません。

この記事では、シマノ8品・ダイワ5品の船で使えるPEライン(すべて10m×5色のマーキング付き)を、メーカー公式の仕様表だけで比べました。1号と2号の300mで強力と本体価格を並べ、号数・編み本数・長さの選び方をまとめています。

船用PEラインは何で選ぶ?見るのは4つだけ

船用のPEラインは「マーキング」「号数」「編み本数」「長さ」の4つで選べます。ブランドや加工の名前はたくさんありますが、まずこの4つが合っていれば困ることはほとんどありません。

  • マーキング(色分け):船では船長が「水深◯m」「底から◯m」と指示します。10mごとに色が変わるラインなら、出た色の数で水深が分かります。シマノ タナトル8は「10m x 5カラー(1m, 5mマーク)」、ダイワ UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2は10m×5色に加えて1mごと・5mのマーキングが入ります
  • 号数(太さ):使うロッドの「適合PE」の範囲に合わせます。船宿が号数を指定していることもあります(後の章で詳しく説明します)
  • 編み本数(4本・8本・12本):同じ号数なら、本数が多いほど表面がなめらかで強力も高めの傾向です。4本編みは価格が安いのが強みです
  • 長さ:タイラバ・SLJ・ライトジギングなら300mを基準に、リールの糸巻量(仕様表の「PE◯号-◯m」)に合わせます

船用PEライン13品の比較表(1号・2号の300m)

10m×5色マーキングの300m巻きで、1号と2号の強力と本体価格をメーカー公式の仕様表から写しました。価格はメーカー希望本体価格/本体価格(税別)、2026年10月時点です。「—」はその号数の300m・5色の設定がないものです。

製品(300m・10m×5色)編み本数1号:強力/本体価格2号:強力/本体価格
シマノ タナトル4 PL-F74RAmazon|楽天|Yahoo!4本20lb(9.1kg)/2,500円38.7lb(17.6kg)/2,500円
シマノ グラップラー4 PE LD-A72WAmazon|楽天|Yahoo!4本17.8lb(8.1kg)/2,830円29.1lb(13.2kg)/2,830円
シマノ オシアジガー MX4 PE PL-O74PAmazon|楽天|Yahoo!4本19lb(8.6kg)/4,200円35lb(15.9kg)/3,930円
シマノ タナトル8 PL-F78RAmazon|楽天|Yahoo!8本22.4lb(10.2kg)/4,200円42.8lb(19.4kg)/4,200円
シマノ グラップラー8 PE LD-A71UAmazon|楽天|Yahoo!8本23.1lb(10.5kg)/4,500円43lb(19.5kg)/4,500円
シマノ ハードブル8+ LD-M78YAmazon|楽天|Yahoo!8本20.6lb(9.3kg)/5,100円46.9lb(21.3kg)/5,100円
シマノ オシアジガー MX8+ PE LD-O78ZAmazon|楽天|Yahoo!8本20.7lb(9.4kg)/5,200円45.8lb(20.8kg)/5,200円
シマノ オシア8 PE LD-A71SAmazon|楽天|Yahoo!8本—(300m・5色は1.5号から)45lb(20.4kg)/10,500円
ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2Amazon|楽天|Yahoo!8本18lb(8kg)/4,150円—(1.5号まで)
ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²Amazon|楽天|Yahoo!8本18lb(8kg)/4,150円35lb(16kg)/4,150円
ダイワ UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2Amazon|楽天|Yahoo!8本18lb(8kg)/4,150円35lb(16kg)/4,150円
ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3Amazon|楽天|Yahoo!8本18lb(8.0kg)/4,400円35lb(16kg)/4,400円
ダイワ UVF SALTIGAデュラセンサー×12EX+Si3Amazon|楽天|Yahoo!12本22lb(10kg)/11,000円36lb(16kg)/11,000円

出典:シマノ タナトル4、グラップラー4 PE、オシアジガー MX4 PE、タナトル8、グラップラー8 PE、ハードブル8+、オシアジガー MX8+ PE、オシア8 PE、ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2、UVF PEデュラセンサー×8+Si²、UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2、UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3、UVF SALTIGAデュラセンサー×12EX+Si3

表から分かることは3つです。

  • 8本編みの売れ筋は300mで4,000円台に集まる:シマノ タナトル8(4,200円)、ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²・UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2・UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2(各4,150円)がほぼ同じ価格です
  • 4本編みは安い:シマノ タナトル4は300m 2,500円で、タナトル8より1,700円安く、100mあたり約830円です
  • 1万円を超えるのは最上位だけ:シマノ オシア8 PE(2号 10,500円)とダイワ UVF SALTIGAデュラセンサー×12EX+Si3(11,000円)は、同じメーカーの中でも別格の価格帯です

4本編みと8本編み、船ではどっちがいい?

迷ったら8本編み、価格を抑えたい・巻き替えの回数を増やしたいなら4本編みが選びやすいです。

同じシマノ タナトルで比べると、1号の強力はタナトル4が20lb、タナトル8が22.4lbで、8本編みのほうが高く設定されています。8本編みは表面が丸くなめらかになりやすく、ガイドとの擦れや潮の抵抗が気になる釣りに向きます。

一方の4本編みは価格が安く、シマノはグラップラー4 PEについて「あえて適度な伸びを残したノーマル伸度の設計」でクッション性を上げ、キャスト切れやアワセ切れを防ぐと説明しています。PEは使ううちに傷んでいく消耗品なので、安い4本編みをこまめに巻き替えるのも一つの考え方です。

タイラバ・SLJ・ジギングは何号を巻けばいい?

号数は「使うロッドの適合PE」と「船宿の指定」で決めます。ロッドの仕様表には「PE 0.6〜1.5号」のように使えるラインの範囲が書いてあり、その範囲を外れると竿の性能を引き出せず、破損の原因にもなります。

当サイトの比較記事で調べたメーカー公式の仕様では、次のような範囲になっていました。

釣り方ロッドの適合PE(公式仕様の傾向)今回の表で見る列
タイラバダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2 は0.6〜1.5号の設定1号
SLJ(スーパーライトジギング)SLJロッドの多くがPE 1号前後に対応1号
ライトジギング中間パワーの番手はPE 1.5〜2号が上限2号

ロッドごとの適合PEは、タイラバロッド比較・SLJロッド比較・ライトジギングロッド比較の表で確認できます。船宿によっては「PE◯号以下」と決めていることがあり、オマツリ(ほかの人の仕掛けと絡むこと)を減らすための決まりなので、予約のときに確認してください。

PEラインは何m巻けばいい?

タイラバ・SLJ・ライトジギングなら300mが基準です。今回の13品もすべて300m巻きで比べました。

ただし、リールの糸巻量より長いラインを買うと余りが出ます。シマノはタナトル8について、2026年に4号・5号・6号の新パッケージを追加し、リールの糸巻量に合わせてラインを無駄なく使えるようにしたと説明しています。リールの仕様表の「PE◯号-◯m」を見て、それに近い長さを選ぶと無駄がありません。深場を狙う船では、ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2の400mのように長い設定もあります。

製品ごとの特徴

シマノ タナトル4・タナトル8:船用の定番で価格が分かりやすい

シマノの「船」カテゴリのPEラインです。300mの本体価格はタナトル4が2,500円、タナトル8が4,200円で、どちらも10m×5色に1m・5mのマークが入ります。0.6号から太い号数までそろうので、タイラバから電動リールの釣りまで同じシリーズで選べます。

シマノ タナトル8 PL-F78R ほか(150〜300m・各号)

シマノ タナトル8 PL-F78R ほか(150〜300m・各号)

シマノ グラップラー8 PE・ハードブル8+:ジギングでも使う8本編み

グラップラー8 PEは300mで4,500円。東洋紡のIZANAS®を使い、表面にヒートシンクコーティングをしています。ハードブル8+は300mで5,100円、2号の強力46.9lbはシマノの8本編みの中で今回いちばん高い数字でした。

シマノ オシアジガー MX4 PE・MX8+ PE:スロージギング向けのシリーズ

オシアジガー MX8+ PEは、Spectra®の8本編みに「MX+」加工と表面コーティングを加えたラインで、シマノはジギングに求められる低伸度・バネ性・水切れを狙ったと説明しています。300mで5,200円(3号は5,400円)です。4本編みのMX4 PEは、1号が4,200円、2号が3,930円と、号数で価格が違います。

シマノ オシアジガー MX8+ PE 300m LD-O78Z

シマノ オシアジガー MX8+ PE 300m LD-O78Z

ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2:タイラバ専用の細い号数

ダイワのタイラバ・ブランド「紅牙」のPEで、号数は0.6〜1.5号、長さは200m・300m・400mです。300mは各号4,150円。5カラーと視認性の良いダブルマーキングが特長で、タイラバだけならこのシリーズで号数が足ります。

ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2(0.6〜1.5号・各種)

ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2(0.6〜1.5号・各種)

ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²・ソルティガデュラセンサー8+Si2:4,150円の8本編み

どちらも300mは4,150円で、1号18lb・2号35lbと公表値も同じです。PEデュラセンサー×8+Si²は5C(マルチカラー)とライムグリーンがあり、船では5Cを選びます。ソルティガデュラセンサー8+Si2は10m×5色(ライムグリーン/オレンジ/パープル/ピンク/ソルティガブルー)に1m・5mマーキングが入り、0.6〜10号まで太い号数がそろいます。

ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²(各種)

ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²(各種)

ダイワ UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2(各種)

ダイワ UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2(各種)

ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3:表面のなめらかさを上げた上位版

PEデュラセンサー×8+Si²の上位にあたる8本編みで、ダイワは独自の「EX加工」で表面が非常に滑らかになり、+Si3加工で擦れに強くなったと説明しています。300mの5カラーは4,400円で、×8+Si²との差は250円です。

ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3 5カラー(各種)

ダイワ UVF PEデュラセンサーX8EX+Si3 5カラー(各種)

シマノ オシア8 PE・ダイワ UVF SALTIGAデュラセンサー×12EX+Si3:最上位

300mで1万円を超える最上位です。ダイワ UVF SALTIGAデュラセンサー×12EX+Si3は12本編みで、1号の強力は22lbと、同じダイワの8本編み(18lb)より高く公表されています。シマノ オシア8 PEの5色300mは1.5号からの設定です。初めての1本より、使う釣りが決まってから選ぶラインです。

用途別のおすすめ

  • タイラバを始める:ダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2 の0.8〜1号・300m(4,150円)か、シマノ タナトル8 の0.8〜1号・300m(4,200円)
  • SLJを始める:ロッドの適合PE(多くは1号前後)に合わせて、シマノ タナトル8 かダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si² の1号・300m
  • ライトジギング:1.5〜2号の8本編み。ジギング向けの加工を選ぶならシマノ オシアジガー MX8+ PE(5,200円)
  • とにかく安く始めたい:シマノ タナトル4 の300m(2,500円)
  • 電動リールの釣り:太い号数がそろうシマノ タナトル8・タナトル4。リールの糸巻量は電動リール比較の仕様表で確認できます

買う前の注意点

船に乗るときはライフジャケットを必ず着用してください。小型船舶の乗船者には国土交通省がライフジャケットの着用を義務付けており、乗合船では船宿の指示に従います(国土交通省)。

  • 強力の数字はメーカーをまたいで比べない:同じ1号でもシマノ タナトル8は22.4lb、ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²は18lbと公表されていますが、測定の条件はメーカーごとに違います。比べるなら同じメーカーの中で比べてください
  • リーダーを結ぶ:PEラインは擦れに弱いので、先にフロロカーボンなどのリーダーを結びます。結び方はFGノットの締め込み道具の記事やリーダーとスナップの結束方法を参考にしてください
  • 価格は時点つき:この記事の価格は価格はメーカー希望本体価格/本体価格(税別)、2026年10月時点のものです。販売店の実売価格とは違います

まとめ

船用のPEラインは、10m×5色のマーキング付きを選び、号数はロッドの適合PEと船宿の指定で決めれば大きく外しません。300mの8本編みはシマノ・ダイワとも4,000円台が中心で、安さを優先するならシマノ タナトル4(2,500円)、上を見ればオシア8 PEやSALTIGAデュラセンサー×12EX+Si3のような1万円超えもあります。まずは自分の釣りの号数を決めて、その号数の列で比べてみてください。

よくある質問(FAQ)

船釣りのPEラインは何色がいい?

10mごとに色が変わる5色のマーキング付きを選んでください。船長の「水深◯m」の指示に合わせやすく、今回の13品はすべて10m×5色です。単色のラインは水深が分かりにくいので、船では使いにくくなります。

タイラバのPEラインは何号?

使うタイラバロッドの適合PEに合わせます。タイラバ専用のダイワ UVF 紅牙 デュラセンサー×8+Si2は0.6〜1.5号の設定で、この範囲から選ぶのが目安です。船宿の指定があればそちらを優先します。

PEラインは4本編みと8本編みのどちらが長持ちする?

メーカーは寿命の目安を公表していないため、どちらが長持ちするとは言い切れません。4本編みは安く、8本編みは同じ号数での強力が高めです。PEラインは消耗品なので、毛羽立ちや色落ちが目立ったら巻き替えてください。

シマノとダイワのPEラインはどっちがいい?

300mの8本編みは、シマノ タナトル8が4,200円、ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si²が4,150円とほぼ同じ価格です。強力の公表値は測り方が違うので単純に比べられません。使っているリール・ロッドと同じメーカーにそろえる、くらいの決め方で問題ありません。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。