この記事の結論

  • 釣り用のヘッドライトは、「明るさ(lm)」「強点灯で何時間もつか」「電源(充電式か乾電池か)」「防水等級(IP)」の4つで選ぶのが基本です。
  • ハピソンの9品では、いちばん明るいのは充電式の YF-606(強点灯 約800lm、ブースト 約2000lm)、いちばん軽いヘッドランプは YF-280B(約63g)、防水等級が最も高いのは首から下げるチェストライト YF-203(IP65)です。
  • 乾電池式の YF-601・YF-602 は、別売の専用充電池 YA-LP4(2,300円・税抜)を使えば充電式としても使えます。仕様はハピソン(山田電器工業)公式の製品ページの公表値、2026年10月25日時点。

夜の堤防やタチウオ、シーバス、朝マズメ前の準備など、釣りではライトがないと始まらない場面がたくさんあります。ところが売り場には「500lm」「IP54」「単4×3」といった数字が並び、どれを選べばいいのか分かりにくいのも事実です。

この記事では、釣り用のライトを多く出しているハピソン(山田電器工業)のヘッドランプ・チェストライトから9品を選び、公式の仕様表に載っている明るさ・点灯時間・電源・防水等級・重さだけで比べました。どの釣りに、どれを選べばいいかを整理しています。

釣り用ヘッドライトは何を見て選べばいい?

見るべき数字は「明るさ(lm)」と「点灯時間」、そのうえで「電源」と「防水等級(IP)」を選びます。

  • 明るさ(lm=ルーメン):ライトが出す光の量。数字が大きいほど明るい。ハピソンの製品は強・中・弱など明るさを切り替えられ、明るいモードほど点灯時間は短くなります
  • 点灯時間:メーカーが公表する連続点灯の目安。この記事では、いちばん明るい「強点灯」の時間で比べます
  • 電源:本体に電池を内蔵した充電式か、単4形乾電池を入れるタイプか。ハピソンの乾電池式の一部は、専用充電池 YA-LP4 も使えます
  • 防水等級(IP):「IP54」の1桁目が粉じん、2桁目が水に対する保護の等級です。数字が大きいほど保護の程度が高くなります

防水の2桁目は、4が「いかなる方向からの水の飛沫」、5が「いかなる方向からの水の直接噴流」によっても有害な影響を受けない等級です。1桁目の5は防塵形、6は耐塵形です(IEC・JISの保護等級による)。ハピソンは IP65 のチェストライトについて「雨の日でも使用できる防噴流型」と説明しています。

出典:ソニー 保護等級(防塵・防滴)について、ハピソン 充電式チェストライト INTIRAY Rechargeable

釣り用ヘッドライト9品の比較表(ハピソン)

ハピソン公式の製品ページから、電源・最大の明るさ・強点灯の点灯時間・赤色LEDの有無・防水等級・重さを写しました。数値はすべて「約」の公表値です。仕様はハピソン(山田電器工業)公式の製品ページの公表値、2026年10月25日時点。ハピソンのヘッドランプはメーカー希望小売価格を設けないオープン価格のため、価格は販売店で確認してください。

製品電源最大の明るさ強点灯の点灯時間赤色LED防水等級重さ
ハピソン YF-606Amazon|楽天|Yahoo!充電式(充電 約3.5時間)約800lm(ブースト 約2000lm)約5時間赤IP54約100g
ハピソン YF-602Amazon|楽天|Yahoo!単4形乾電池×3/YA-LP4約600lm約3時間赤IP54約95g(電池含む)
ハピソン YF-601Amazon|楽天|Yahoo!単4形乾電池×3/YA-LP4約500lm約3.5時間赤IP54約86g(電池含む)
ハピソン YF-281BAmazon|楽天|Yahoo!充電式(1100mAh・充電 約2時間)約500lm(メイン+サブ同時)約4時間(メイン強 約430lm)赤IP54約74g
ハピソン YF-600Amazon|楽天|Yahoo!単4形乾電池×3(YA-LP4非対応)約300lm約3時間なしIPX4約90g
ハピソン YF-280BAmazon|楽天|Yahoo!充電式(650mAh・充電 約2時間)約280lm(メイン+サブ同時)約4時間(メイン強 約250lm)赤IP54約63g
ハピソン YF-604(クリップライト)Amazon|楽天|Yahoo!単4形乾電池×3/YA-LP4約300lm約2時間赤IP54約60g(電池含む)
ハピソン YF-605Amazon|楽天|Yahoo!単4形乾電池×3/YA-LP4白 約50lm・赤 約50lm約20時間(白)赤・UVIP54約84g
ハピソン YF-203(チェストライト)Amazon|楽天|Yahoo!充電式(充電 約6時間)約600lm(ブースト 約650lm)約8時間(集光 強 約300lm)赤IP65約168g

出典:ハピソン YF-606、YF-602、YF-601、YF-281B、YF-600、YF-280B、YF-604、YF-605、YF-203

表から分かることは3つです。

  • 明るさと点灯時間は両立しない:約500〜800lmのモデルは強点灯で約3〜5時間。白の約50lmに抑えた YF-605 は約20時間です。夜通し使うなら、弱点灯の時間(YF-601 は約30時間、YF-600 は約45時間)も見て選びます
  • 軽さは充電式の小型モデル:ヘッドランプでは YF-280B(約63g)と YF-281B(約74g)が軽く、乾電池式は電池込みで約86〜95gです
  • 雨・しぶきに強いのはチェストライト:YF-203 は IP65 で、ほかの8品(IP54・IPX4)より防水・防じんの等級が高い一方、重さは約168gあります

いちばん明るいヘッドライトはどれ?

9品の中でいちばん明るいのは、充電式の YF-606(強点灯 約800lm、ブースト 約2000lm)です。2026年5月発売の新モデルで、強点灯 約5時間、弱点灯(約200lm)約11時間、赤点灯(約5lm)約45時間と公表されています。充電時間は約3.5時間、重さは約100g、防水等級は IP54 です。

足場の悪い磯やテトラ帯の移動、広い範囲を照らしたい場面で明るさに余裕が欲しい人向けです。なお、ブースト(約2000lm)の点灯時間は公式の仕様表に載っていないので、点灯時間は強・弱・赤の数字で見積もってください。

ハピソン 充電式ヘッドランプ YF-606

ハピソン 充電式ヘッドランプ YF-606

出典:ハピソン YF-606

軽くて充電式がいいならどれ?

軽さと充電の手軽さで選ぶなら、YF-280B(約63g)か YF-281B(約74g)です。どちらも USB で充電する小型モデルで、充電時間は約2時間、防水等級は IP54 です。

YF-281B:最大 約500lm・電池1100mAh

メインLEDの強点灯が約430lm、サブの白色LEDと同時に点けると約500lmです。電池はリチウムイオンポリマー1100mAhで、メイン強点灯 約4時間、弱点灯(約70lm)約15時間、赤色LED 約19時間と公表されています。ハピソンは Type-C 充電へのリニューアル品と説明しています。

ハピソン 充電式ヘッドランプ YF-281B

ハピソン 充電式ヘッドランプ YF-281B

YF-280B:約63gの軽量モデル

メインLEDの強点灯が約250lm、サブと同時で約280lmです。電池は650mAhで、メイン強点灯 約4時間、弱点灯(約60lm)約8.5時間、赤色LED 約12時間。明るさより軽さを優先する人、帽子の上から長く着ける人に向きます。

ハピソン 充電式ヘッドランプ YF-280B

ハピソン 充電式ヘッドランプ YF-280B

出典:ハピソン YF-281B、ハピソン YF-280B

乾電池式と充電式はどっちがいい?

充電できる環境があるなら充電式、予備電池をコンビニなどで買い足したいなら乾電池式です。ハピソンの乾電池式(YF-601・YF-602・YF-604・YF-605)は、別売の専用充電池 YA-LP4 も使えるので、両方の良さを取ることもできます。

電源のタイプ該当する製品特徴(公式の仕様から)
充電式(電池内蔵)YF-606、YF-281B、YF-280B、YF-203電池は本体に内蔵。充電時間は約2〜6時間(製品による)
乾電池式+専用充電池対応YF-601、YF-602、YF-604、YF-605単4形乾電池×3本(別売)。専用充電池 YA-LP4(2,300円・税抜)も使える
乾電池式のみYF-600単4形乾電池×3本(別売)。ハピソンは YA-LP4 非対応と明記

出典:ハピソン YF-600、YF-601、Hapyson Shop(YA-LP4の価格、2026年10月25日時点)

YF-602:乾電池式で最大 約600lm

メインLEDの強点灯 約600lm・弱点灯 約68lm、サブLEDの強点灯 約36lm・弱点灯 約8lm、赤点灯があります。点灯時間はメイン強 約3時間、メイン弱 約17時間、サブ強 約23時間、赤 約7時間。重さは電池込みで約95g、IP54 です。

YF-601:5段階の照射モード

ハピソンが「5段階照射モードなど搭載」と説明するモデルです。メインLEDは強 約500lm・中 約100lm・弱 約36lm、サブLEDの白 約28lmと赤があります。点灯時間はメイン強 約3.5時間、中 約12時間、弱 約30時間、赤 約24時間。重さは電池込みで約86g、IP54 です。

YF-600:シングルボタンのエコノミーモデル

ハピソンが「シングルボタンで簡単操作のエコノミーモデル」と説明するモデルです。白色COB LEDで強 約300lm・中 約100lm・弱 約30lm、弱点灯なら約45時間もちます。赤色LEDはなく、防水等級は IPX4、専用充電池 YA-LP4 には対応していません。

乾電池式を充電して使いたい人は、専用充電池 YA-LP4 を一緒に用意してください。

赤色LEDやUVライトが付いたモデルは?

9品のうち、赤色LEDがないのは YF-600 だけです。白色とは別に赤色の点灯モードがあり、用途に合わせて切り替えられます。赤点灯の明るさ・点灯時間は製品ごとに違うので、表と各製品の説明で確認してください。

YF-605 は、ハピソンが「赤ライトメインのヘッドランプ UVライト付き」と説明する2026年5月発売のモデルです。白は強 約50lm・中 約10lm、赤は約50lm で、UV(紫外線)LEDも付いています。点灯時間は白の強点灯で約20時間、赤 約7時間、UV 約15時間。重さ約84g、IP54 です。

ハピソン LEDヘッドランプ YF-605(赤LED・UVライト付き)

ハピソン LEDヘッドランプ YF-605(赤LED・UVライト付き)

出典:ハピソン YF-605

ヘッドランプ以外の選択肢は?

頭に着けないなら、首から下げるチェストライトと、帽子やウェアに留めるクリップライトがあります。

チェストライト YF-203:IP65・最大 約650lm

充電式チェストライト INTIRAY Rechargeable(YF-203)は、首から下げて胸元を照らすタイプです。集光・散光それぞれ強 約300lm、両方同時のダブル 約600lm、ブースト 約650lmで、集光の強点灯は連続 約8時間、赤点灯は約52時間です。防水等級は IP65 で、ハピソンは「雨の日でも使用できる防噴流型」と説明しています。重さは約168g、充電は約6時間です。

Amazon で YF-203 の品番が一致する商品ページが見つからなかったため、この記事では購入ボックスを載せていません。購入はハピソン公式の製品ページで販売店を確認してください。

クリップライト YF-604:約60gで角度を90度調整

YF-604 はクリップで留めて使うライトで、ハピソンは「90度角度調整可能!4段階照射モード付き」と説明しています。強 約300lm・中 約100lm・弱 約33lmで、点灯時間は強 約2時間、中 約6時間、弱 約18時間。電池込みで約60g、IP54 です。

出典:ハピソン YF-203、ハピソン YF-604

釣り方別のおすすめ

  • 夜の堤防・タチウオ(陸っぱり):明るさと点灯時間のバランスがいい YF-601(強 約500lm・弱 約30時間)か、充電式の YF-281B。タチウオの釣り方はタチウオの釣り方で解説しています
  • 夜のシーバス・磯の移動が多い:最大 約800lmの YF-606。ロッド選びはシーバスロッド比較へ
  • 雨や波しぶきが多い場所:IP65 のチェストライト YF-203
  • なるべく軽く・手軽に:約63gの YF-280B、クリップで留めるならクリップライト YF-604(約60g)
  • 電池を現地で買い足したい:単4形乾電池で動く YF-601・YF-602(YA-LP4 で充電式にもできる)
  • 夜の船でテンヤタチウオをする:船上のライトの使い方は船宿の指示に従ってください。タックルはタチウオテンヤロッド比較で比べています

買う前の注意点

夜釣りは足元が見えにくく、転落の危険が高まります。堤防・磯でもライフジャケットを着用し、船に乗るときは必ず着用してください。小型船舶の乗船者には国土交通省がライフジャケットの着用を義務付けており、乗合船では船宿の指示に従います(国土交通省)。選び方はライフジャケット タイプAの比較で解説しています。

  • 点灯時間は目安:表の時間はメーカーの公表値です。使う電池や使用条件で変わることがあるので、長時間の釣りでは予備の電池や充電手段を持っていきます
  • 防水等級は水没を想定していない:IP54・IP65 の2桁目(4・5)は飛沫・噴流水に対する等級で、水中に沈めることへの保護(7・8)ではありません
  • YA-LP4 は対応機種だけ:ハピソンは YF-600 を YA-LP4 非対応と明記しています
  • 周りへの配慮:乗合船や混んだ堤防では、人の顔に光を向けないようにし、釣り場・船宿のルールに従ってください
  • 価格はオープン価格:メーカー希望小売価格がないため、販売店ごとに価格が違います

夜釣りの小物は釣り用プライヤー比較・タックルボックス比較、冬の夜釣りの手元対策は冬の釣り用グローブ比較で比べています。

まとめ

釣り用のヘッドライトは、明るさ(lm)と強点灯の点灯時間、電源、防水等級の4つを見れば選びやすくなります。ハピソンの9品なら、明るさ重視は YF-606、軽さ重視は YF-280B、バランス型は YF-601・YF-281B、雨やしぶきが多い場所は IP65 のチェストライト YF-203 が候補です。自分の釣りが何時間続くか、充電できるかを決めてから、表の中から選んでください。

よくある質問(FAQ)

釣り用のヘッドライトは何ルーメンあればいい?

この記事のヘッドランプ7品のうち、赤ライト中心の YF-605 を除く6品は、強点灯の明るさが約250〜800lm(YF-281B・YF-280B はメインLEDのみの値)です。明るいほど点灯時間は短くなるので、強点灯の時間と弱点灯の時間を両方見て、釣りの長さに合うものを選んでください。

ヘッドライトの防水はIPいくつあればいい?

IP54・IPX4 の2桁目「4」は、あらゆる方向からの水の飛沫に対する保護です。雨や波しぶきが多い場所なら、2桁目が「5」(噴流水に対する保護)の IP65 のチェストライト YF-203 が候補になります。どちらも水中に沈めることは想定していません。

充電式と乾電池式のヘッドライトはどっちがいい?

充電できる環境があれば、USBで充電できる充電式(YF-606・YF-281B・YF-280B)が手軽です。電池切れに備えたいなら単4形乾電池で動く YF-601・YF-602 を選び、専用充電池 YA-LP4(2,300円・税抜、2026年10月25日時点)と組み合わせる方法もあります。

チェストライトとヘッドランプはどう違う?

ヘッドランプは頭に着けて顔の向きに光が動き、チェストライトは首から下げて胸元から照らします。ハピソンのチェストライト YF-203 は IP65・最大 約650lmですが、重さは約168gと、ヘッドランプ(約63〜100g)より重くなります。

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たぬき|コスパで選ぶ釣り人
東京湾を中心に、外房のヒラマサ、タイラバ、相模湾のカツオ・キハダ、湾奥のシーバス、芦ノ湖のレイクジギングまで楽しんでいるゆとり世代の釣り好きです。釣り歴=年齢です。2級小型船舶免許を取ってからは、レンタルボートでの釣りも増えました。2020年からこのブログで、釣りの記録と道具の話を書いています。 ロッド・リール・ウェアなどを「結局どれがコスパ最強か」という目線で比べています。価格と仕様はメーカー公式で確認し、確認した時点を記事に書いています。高いリールでも中古で高く売れるなら実質の負担は小さい、というのがブログ名の由来です。 好きな言葉は「コスパ最強」。PADI AOW も持っています。